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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第159回

AIを使える人と使えない人で、とんでもない差が出ると実感した理由

2026年06月01日 09時00分更新

文● 新清士

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ポストエフェクト的な効果を加える

 Codexには、さらに複雑なことをさせることも可能です。

 次の動画は、同じアニメーションで、工場の風景に変え、前景、中景、遠景の3つの画像に分けて、連動させて動かすよう指定したものです。工場風景は、GPT Image 2.0を使って作成し、合成しています。そして、ライティングの変化などを適宜調整しています。

タナカマトリックス 工場バージョンより

△タナカマトリックス 工場バージョンの動画

 次の動画は、もっとサイバーパンク的なUIで構成されたシーンとして動画を作ったものです。UI的な背景画像は、GPT Image 2.0が作成し、それをWan2.2で動画として動かし、それをCodexを通じて合成しています。

タナカマトリックス エフェクト全部のせ バージョンより

△タナカマトリックス エフェクト全部のせ バージョンの動画

 全体的にエフェクトをさらに派手にしたいと考え、グリッチ主体のものとは違うアイデアがないかをCodexに聞いたうえで、そこから候補を選び、効果を作成していきました。音と効果との連動性をさらに進めています。

Codexがあげてきた追加エフェクト案の候補

 このように、ポストエフェクトのような処理を、Codexとやり取りして開発することで容易に追加できます。これらの機能は既存の動画編集ソフトの多くにもありますが、それらを学ぶハードルの高さに比べると、劇的に簡単になったと感じます。実際、GPTは「小さいVFXツールをこちらで作っている、というのが近い」とも言いました。同様のことが簡単にできるソフトがないか調べてもらったところ、「結論から言うと、無料で、編集ツールとして普通に使えて、今回みたいな複合エフェクトを簡単に足せる決定版は、あまりない」と言い切りました。

 ただ、この方法には弱点もあります。一つは、1回の修正で動画が生成されるのに、2分30秒かかっていた点でした。作業が終盤になるにつれ、品質を上げるためには細かい調整が必ず必要になります。しかし、30秒の動画をちょっと調整するたびに、それなりに待ち時間がかかるのは、かなりのストレスでした。

複合エフェクト用のアプリを作る

 そこで、どうにかよい方法がないかと聞いたところ、手順を分けたうえで、細かな調整を可能にする簡易ツールの開発を提案してきました。そして、仕様を検討させ、実際に作らせたところ、3分で最初のバージョンを作ってきました。それまでにMV作成のためにコンテキストが溜まっていたため、筆者がどんなものを求めているのかという意図を、Codexは正確に読み取れているようで、最初から精度の高いアプリを作り出しました。

 そして、1時間程度で形になり始めたのが、「Hyakuya FX Lab」というアプリで、動画と音楽を設定し、使いたい特殊効果を選ぶと、タイムラインで管理しながら追加できる簡易環境です。ただ、まだ使い勝手が悪いところもあり、便利に使うには、かなり手を入れる必要がありそうです。

「Hyakuya FX Lab」の画面

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