アニメーション用の素材を用意する
次に、MVの作業に移ります。動画編集ソフトを直接操作せずに、Codexに既存ツールを操作させて、効率よく作る方法を紹介します。
まずは、アニメーション用の素材を用意します。背景を合成する前提で、グリーンバックにするよう指定し、Codexに様々なポーズを作成させます。もちろん、それらのポーズもCodexにお任せです。これらの中からピックアップし、Alibabaの動画AIモデル「Wan2.2」を使った「連続始終フレーム動画結合」という公式ワークフローを使って、始点画像と終点画像を指定して、連続的な動画を作成します。その制御も、プロンプトも、すべてCodexに任せます。
△できあがったグリーンバック画像(約30秒)
キャラを背景と合成し、特殊効果を加える
今度は、サイバー空間のような背景を作成し、合成作業をします。
背景は、GPT Image 2.0の機能を呼び出し、作成させました。その際、背景の深度マップを作成し、それを動画に合わせて動かし、背景に奥行き感を与える工夫もしています。深度マップ作成にはBytedanceの「DepthAnything」のワークフローを使うように指示しています。これも筆者が過去に設定したことがあり、Codexはその手順を覚えています。
音楽は、音楽生成AIサービス「Suno」を使って作成したものを用意しておきます。音楽も、最後はフェードアウトするように指定しています。
さらに、特殊効果を追加するよう指示していきます。画面にノイズのようなグリッチを加え、コンピュータ用語のように浮遊するテキストを追加しました。また、画像にレイヤーの概念を持ち込み、前方と後方で効果を分け、スポットライトやリムライトの効果など、思いつくまま追加していきます。さらに、キャラクターに対するカメラの動きも分析させ、それに合わせて、背景の動きをよりダイナミックにするように、といった指示も出しました。
実は、途中で足が三本になっている、動画生成に失敗したシーンがあるのですが、それをごまかすために、そのシーンでは画面下部にグリッチを多めに出す、といった指定もしています。失敗を、あたかも演出のように見せることに成功していると思います。
また、同じように、冒頭部分では、キャラクターが3秒以内にグリッチから、フェードインするようにといった指定もしています。
これらのことは、Unix系環境でもよく使われる映像処理用フリーソフトの「FFmpeg」を操作することで実現されるのですが、必要なものは、やはりCodexが判断して、自動的にダウンロードしてくれます。複雑な操作については、カスタムスクリプトを組んで効果を作り出します。例えば、エフェクトは音楽のリズムに合わせて変動するように、という指示にも、MP3ファイルを解析するためのスクリプトを作成し、タイミングを調整して動画を生成してくれます。
もちろん、これらの指定作業は、Codex内でのGPT-5.5とのチャットのやり取りだけで進めているため、動画編集ソフトは一切使っていません。
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