世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
この20年で大幅低下した集中力、AIで脳はさらに「萎縮」するか
心理学者のグロリア・マーク教授によれば、人が1つのことに集中できる時間は、約2分半からはわずか47秒へと縮んだ。そして今、より深刻な懸念がAIだ。執筆や要約を委ねるほど思考は浅くなり、使わない「筋肉」のように脳は萎縮しかねない、と警告する。
AIで「弁護士なし訴訟」が激増、それでも判事が歓迎する理由
AIの普及で、弁護士を立てない「本人訴訟」が米国で激増している。本人申立の割合は2022年の11%から2025年には16.8%に伸びた。法廷が混乱しそうなものだが、多くの判事の受け止めはむしろ逆だ。AIが起草した訴状は、判読しづらい手書きの書類より主張が明快で、かえって理解しやすいという。
1億ドル超の若返りコンペ、シンクレア教授が「飲む薬」で参戦
1億ドル超を懸けた長寿コンペ「Xプライズ・ヘルススパン」に、著名な長寿科学者が飲み薬で参戦する。ハーバード大学のデビッド・シンクレアが、全身を若返らせる経口「リプログラミング薬」のヒト試験を計画していることが分かった。
高度な「AIハッカー」心配の影で、あまりにもお粗末にAIは騙されていた
今年4月、アンソロピックはハッキング能力が高すぎるとして「Mythos」の一般公開を見送った。超高性能なAIが情報インフラを脅かす——そんな懸念が広がる一方、現実の被害ははるかにお粗末な手口から生まれた。攻撃者はメタのAIサポート・エージェントに「アカウントのメールを変えて」と頼むだけで、Instagramを次々と乗っ取ったのだ。
AIは「短距離走」ではない、いま知っておくべき5つのこと
MITテクノロジーレビューの編集者は先週、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)ロンドンで「AIについて知っておくべき5つのこと」を語った。雇用、現実化する危害、各地の反発、科学への期待——2026年半ばのAIは、興奮も不安も誇大な言説も入り混じる。だが確かなのは、これは短距離走ではないということだ。
W杯新球「トリオンダ」 正確さ重視で進化も ロングシューターには逆風か
半世紀以上、ワールドカップのたびに新しいボールが登場してきた。今大会の「トリオンダ」も例外ではないが、その進化は意外な方向を向いている。20年にわたって公式球を研究してきた物理学者ジョン・エリック・ゴフによれば、トリオンダは「極端な飛距離を犠牲に、予測しやすい弾道を得た」ボールだという。
マルチエージェント時代に備え、グーグルが安全性研究に1000万ドル
数百万のAIエージェントがネット上で互いにやり取りするようになったとき、何が起きるのか。グーグル・ディープマインドは、その答えを探る安全性研究に、パートナーと組んで1000万ドルを投じる。リスクが深刻になる転換点は数カ月先だと見て、いまから備えるねらいだ。
未来の職種:野生生物向けの薬を開発する「自然界の新薬設計者」
化学者のティム・チェルナクは、大手製薬会社での20年にわたる経験とAIを活用して、アメリカドクトカゲやアカウミガメといった自然界のさまざまな生き物向けに専用の治療薬の創薬デザインをしている。
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