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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第61回

3万円台だがコンピュータとして使える:

アップル第7世代iPadの破壊力が大きい

2019年10月08日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●iPadOSのインパクトは大きい

 2019年6月のWWDCで、アップルはiPadOSを発表し、iPhone向けとiPad向けでのOSの分離を図りました。しかしいずれもバージョンナンバーが13であることからわかるとおり、ブランドでは分かれましたが、実際には同じOSと捉えて良いでしょう。それでも、iPad向けにOSが用意されたことは、iPadがスマートフォンの延長や、タブレットとしてではなくコンピュータとして独自に進化していくというアップルのメッセージを伝えるには十分なインパクトと言えます。

 そうしたメッセージだけのインパクトにはとどまりません。正直なところ、iPadOSのプレビュー版を試し始めたこの3ヵ月でMacBook Proを家から持ち出したことは一度もなくなりました。10日間の米国への旅行、先日の9月10日のスペシャルイベント取材であっても、iPad Pro1台だけであらゆる仕事を済ませることができました。

 筆者の場合、取材メモを作り、原稿のアイディアをまとめ、原稿を書いて、写真の取り込み・整理・仕上げ、ビデオ編集、Podcast録音、ブログ更新、オンラインの会計システムへアクセス、バナー画像作成、ブログの編集ページにアクセス、あたりまでが日常的にやっている作業です。

 数ヵ月にわたるプロジェクトの場合はMacの方が良い面もありますが、日々の仕事を効率的にする場合、iPadは遜色ないばかりか、特にメディアを扱う作業は高速化されるほどです。

 iPadOS 13の登場で大きいのは、やはり外部メモリの読み込みと、Macでアクセスするのと度同じ振る舞いを見せるウェブブラウザーSafariです。これで写真以外の音声や文書ファイルをメモリカードやUSBメモリから読み込めるようになりましたし、ブログ編集や会計システムにiPadのブラウザからアクセス出来るようになりました。

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