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週替わりギークス 第349回

生成AIなんでも展示会、想像以上に“なんでも”だった ホラーもぬいもロボも登場

2026年05月23日 07時00分更新

文● きゅんくん

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 2026年5月6日、ゴールデンウィークの最終日、錦糸町のサンライズホールで「生成AIなんでも展示会 vol.5」が開催された。生成AIに関する、パソコン1台から展示できる、ハードルの低い展示会だ。

 筆者は出展者として参加したのだが、展示の合間に他のブースを少し回ることができたので、どんな展示があったかを記載したい。

参加者2000人超え、創作系展示が増加

事前登録参加者は2128人

 筆者はvol.4までは参加できていないのだが、今回は会場も広くなり、事前登録参加者は2128人であった。手弁当の展示会としてはかなり大規模だ。

 人が多いと展示が見づらくなったりするものだが、通路が広く設定されており、問題ない居心地で過ごせたと思う。

会場の様子

 ピーク時はこの会場の様子の、3倍くらいは人がいた。

 vol.4までに参加していた方に話を聞くと、今回は生成AIを使った創作系展示が増えたとのことだった。今までは技術屋さんの文化祭的なノリだったのだが、今回からは同人即売会的な雰囲気が出てきたらしい。

 筆者の展示も、AITuberに関するグッズ販売だったので、同人即売会的な雰囲気を醸していたかもしれない。

筆者のブース

 筆者の展示では、生成AIで画像を作ったアクスタと、AITuberのキャラクター設定資料のZINEが全て売れた。書籍に注目が集まっている展示会なのかなと感じた。

ブースは画像とテキストが半々

 さて、どんなブースがあったのか説明しよう。

 生成AIと一言で言っても、画像生成やテキスト生成バイブコーディング、様々な生成がある。

 画像生成とテキスト生成は半分半分くらいかなと感じた。ハードウェアを展示しているブースもあったのが意外だった。

AI×ホラーエンタメ

 最初に体験させてもらったのはYAMI AIによるゲームコンテンツだ。「行方不明展」や「恐怖心展」を手掛ける株式会社闇が手掛ける実験レーベルで、AI×ホラーエンタメを掲げている。AI同士にデスゲームをさせたり、AIを活用したホラーゲームを作ったりしているらしい。AI×エンタメは筆者としてはとても興味のある分野だし、クオリティが高かったので驚いた。

 人形のモデリングも、コーディングも、AIで作ったらしい。流れている動画もみたところAIでできており、同一性の保持が素晴らしいなと感じた。

 また、後ろに障子を置いたり、机に畳を敷いたり、雰囲気を演出する力がさすがだなと思い、演出のベースの上で、ツールとしてのAIの使い方をするのが、今後AIを使っていく上での良い方法なのかなと感じた。

AITuberを召喚、Gatebox3初披露

 お次はGatebox。キャラクターを召喚できる装置を開発している。今回はGatebox3の初お披露目となった。

 Gatebox3の新しい点は、グラフィックが綺麗になったこと、PC接続型になったこと、外部スピーカーやマイクを接続できる拡張性をもったことだ。

Gatebox3のクラファンサイトより

 Gatebox3では、手持ちの好きな3Dモデル(VRM)を召喚できる。性格はシステムプロンプトを書き、声も選ぶことができる。

 つまり、手持ちのAITuberを生活させられる!

 PC接続型になったことにより、今後AIが発展しても、PCのスペックを上げることで対応できるようになった。長期的に使用できる見込みだ。

 価格は20万円。現在クラウドファンディングで購入可能だ。

便利なコントローラーもある

AIキャラを現実世界に持ってくる

 AIでイラストを3D化することについてのブースがあった。

 結構コツがあるようで、コツをまとめた書籍が販売されていた。代理で3D化するサービスもやっていた。

カラーでもこんなに綺麗にできるのか

AIキャラクターをみんな持っていることが前提なのが面白い

1日AIチャレンジはクオリティー高い

 展示前日から1日でAIを駆使してどこまでクリエイティブを作れるかにチャレンジした展示のクオリティが高かった。3Dワールドまでできており、コントローラーで探索できる。

クオリティ高い!

 世界観の統一がここまでできるというのは、ご本人の作家性があってこそだと思うので、やはりAIが発達する以前からものづくりをしていた人のクオリティは違うなあと思ってしまった。

色々ツールを駆使している

AI型紙で服は作れるのか

 他に面白いなと思ったのは、AIに作ってもらった型紙で服を作るという試み。結局AIの作った型紙は修正が必要だったらしい。ご本人の知識があるからこそ、修正が必要だと気づけたというのも含めて面白いなと思った。

顔写真から冒険小説を作ってみる

 顔の写真を撮って、顔の表情と名前、年齢、職業から冒険小説を作るというブースも面白かった。

 このブースも演出が凝っているなと思った。ソフトウェアの展示だと、パソコンだけになってしまい何をやっているかが分かりにくい。どんなソフトウェアなのかを示すポスターや、演出が必要なんだなと感じた。

表情を撮るカメラも工夫されている

小説を印刷して渡してくれた

 小説を読んだところ、ちゃんと筆者の外見や職業が内容に反映されていて面白かった。会場はWiFiの環境があまり良くなかったのだが、スピード感を持って出力されていたし、どうやっていたんだろう……。

AIでしゃべるぬいぐるみ

 AIで作ったかわいいものを展示しているブースもあった。しゃべるぬいぐるみなどだ。

ただAI画像を印刷しただけもアリ

 展示ハードルを下げる担当としては、生成AIで生成した画像を印刷しているだけのブースがあった。とても良いと感じた。

人間をやめられるゲーム

 ゲームを展示しているブースもいくつかあった。これは変なポーズを取ると画像判定で人を辞められたかどうか教えてくれるゲーム。

ヒト辞任ゲーム

人を辞めることができた

 バイブコーディングで作ったのかと聞いてみたら、コーディングは自身でやっており、ロゴの作成などグラフィックにAIを用いてるということだった。AIの使い方は様々だなと思った。

 作者の方は演技を学んできたそうで、演技だったりといった表現をAIに置き換えていくのは興味があるなと共感した。

演技をAI化

話題のヒューマノイド、Unitree G1も

 中国のすごロボット、Unitree G1の実物を展示しているブースがあった。

Unitree G1

 展示時間中はブースが狭かったのであまり活躍できていなかったのだが、展示が終わって机と椅子が片されたあと、広くなって動けるようになったのか、爆踊りしていた。

 イナバウアーのような動きもしており、こんなバランス感覚いいのか……とロボット技術の現在地を自分が知らなすぎることに驚愕した。

 自分はハードウェアや触れるものが好きなので、それに偏って生成AIなんでも展示会を見てしまったかもしれない。

 技術展示や学会のようなポスター展示もあり、筆者にはちんぷんかんぷんだったが興味深かった。

 展示をしながらだったのであまりゆっくり周れる時間がなかったのが悔しい。

 たくさん見てまわりたいので、次回は展示者ではなく参加者として参加するかもしれない。

 

筆者紹介:きゅんくん

1994年東京都出身。
ロボティクスファッションクリエイター / メカエンジニア
高校生の頃に「メカを着ること」を目標にロボティクスファッションの制作を始めた。「人間とメカがゼロ距離で近づいた際に人は何を思い感じるのか?」を明らかにするため、2014年よりファッションとしてのウェアラブルロボットの開発を開始。2018年よりウェアラブルロボットと人のインタラクションについて深めるため修士課程に進学。修了後もATRの連携研究員として、ウェアラブルロボットと人のインタラクションの研究を進めている。 DMM.make AKIBAスタートラインメンバー。

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