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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析第57回

3万円台だがコンピュータとして使える:

アップル第7世代iPadの破壊力が大きい

2019年10月08日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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 アップルが9月10日のイベントで発表した新製品をおさらいすると、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、Apple Watch Series 5、iPad(第7世代)でした。この中で最も価格が安いのは、実は10.2インチと最も大きなディスプレイを備えるiPad。モバイルそしてウェアラブルは、小ささが価値になることをよく表しています。

 確かにiPhoneは、特に日本や米国といった先進国では4割の販売シェアを維持しており、買う人も買わない人も注目する対象と言えます。しかし今回在庫が圧倒的に枯渇しているのはどうやらApple Watchのようで、新たに登場したチタンケースのモデルは、クリスマスまでに手に入るか微妙な情勢になってきました。

 そしてもう一つ、また大きな販売が見込めそうなのが、iPadです。

●低価格モデルが売れてきたiPad

 iPadは2010年に9.7インチで登場し、iPhoneと同様のOSを搭載してiPhoneユーザーとiPhone向けアプリ開発者を取り込むことに成功したタブレット製品です。2014年第1四半期には3ヶ月で2600万台以上を販売しますが、その後3年間の低迷にあえいでいました。

 その一方で、ラインアップの中で最も販売が多かったのが、価格が安いモデル。2017年初頭の段階では既にiPad Proが登場していましたが、ラインアップに残されていた9.7インチモデルのiPad Air 2が手に入らない状況に陥っていました。

 1月と言えば4月からの新学期に備えるための機材購入の最終タイミング。しかしその前の年の12月から、iPad Air 2を発注しても、納入は3月中ギリギリか4月になるほど枯渇していた状況でした。

 2017年に登場したのが第5世代iPad。定価329ドル、学生・教職員向けには299ドルの価格で登場し、学校や企業向けの大量導入の需要に応え、また導入するコストを更に抑えることができるようにする一手でした。こうしてiPadの販売は戻りはじめ、2019年第3四半期には8.3%の成長を記録するまでになりました。

 2017年に無印の「iPad」という製品名が復活しましたが、デバイスとしては第5世代・第6世代と続けてiPad Airのボディをそのまま用いていました。しかしApple Pencilには対応させ、iPadとペンシルの組み合わせが標準体験であることをアピールしてきたのです。

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