ワイモバイルとUQモバイルが第2世代「iPhone SE」を8月27日に発売します。国内外で販売数を伸ばしている高コスパ機種がサブブランドから登場することでますます勢いがつく一方、「売れすぎ」による弊害も出てきそうです。
■偶然にもニューノーマル時代を先取りしたiPhone SE
第2世代のiPhone SEは、4月から5月にかけてSIMフリーや大手キャリアから発売された後、BCNなどスマホの売上ランキングで首位を独走しています。
外観はiPhone 8と同じで、4.7型の画面はいまどきのスマホとしては小さく感じるものの、ハイエンドモデルと同じプロセッサーの「A13 Bionic」を搭載するという掟破りの手法により、高コスパを実現しています。
手頃な価格や指紋認証という点も、いまの時代に合っています。外出する機会が減ったことで、以前よりもスマホの重要性は下がっています。筆者の周囲でも、給付金などで家電やPC、ディスプレーを買ったという話はよく聞くものの、ハイエンドスマホはあまり人気がないようです。
指紋認証はマスクを装着していても使えるため、いまとなっては顔認証よりも確実に機能する場面が増えています。次世代のiPhoneなど、今後登場する新機種においても指紋認証の復活はあるか、注目されています。
このようにiPhone SEは現在のコロナ禍を想定して設計されたわけではないものの、偶然にも「アフターコロナ」や「ニューノーマル」の時代を先取りした仕様といえます。

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