MacBookシリーズは、USB-CもしくはThunderboltポートの1つを電源ポートとして利用していました。そのため、電源を繋ぐと、2つもしくは4つしかないThunderbolt/USB-Cポートを1つ占有してしまいます。特に2ポートしかない場合、拡張性が著しく失われてしまうのです。
デスクトップでありながら、Thunderboltが2ポートしかないモデルが用意されたiMac。デスクトップだってワイヤレス接続を最大限に活かせばポートなんて使わずに済むというアイデアも透けてきます。
ただし、MacBook Proのように電源ケーブルが排他利用ではないデスクトップで、2ポートの1つを常時占有するというのは、あまり良い選択とは言えません。
そこで、iMacでは本体背面中央に新しいポートが用意されました。
このポートの名前はアップルの製品仕様にも特に示されておらず、あえていうなら、ここに差し込むケーブルの先についている「143W電源アダプタ」が記載されているだけです。

この連載の記事
- 第317回 アップル初のApple Parkでの開発者イベント、初公開の「Loop Building」とは
- 第316回 「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える
- 第315回 アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問
- 第152回 アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか
- 第151回 iPhone分解アートと、Appleが目指す未来
- 第150回 アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか
- 第149回 アップル「iPhone 13」4つの魅力
- 第148回 アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと
- 第147回 アップル製品ラッシュふたたび?
- 第146回 アップルはiOS 15で「時間の支配権」をユーザーの手に取り戻させようとしている
- この連載の一覧へ