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石川温のPCスマホニュース解説 第10回

iPhone商戦の先手「ウルトラギガモンスター+」:

ソフトバンクが新料金を出した本当のワケ

2018年09月03日 09時00分更新

文● 石川温

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ネットワーク中立性には細心の注意を払う

 ただ、カウントフリーに対し、KDDIの高橋誠社長は「ネットワーク中立性の観点からキャリアがカウントフリーを提供するのはグレーゾーン。今回Netflixプランはそこまで踏み込まず、セットにする形にした」と語っている。NTTドコモも同様のスタンスだとされている。

 ネットワークの中立性とは、一部のサービスを通信料無料で使えるようにすると、競合する他のサービスが不利な立場におかれてしまい、公平ではないのではないかという指摘だ。

 その点、ソフトバンクの榛葉淳副社長は「当初は8社のサービスからスタートするが、我々はオープンな立場をとっている。総務省とも相談しながら話を進めた」と語っている。つまり、ネットワーク中立性には細心の注意を払い、今後、対応サービスも増やす方向にあることをアピールしている。

 KDDIやNTTドコモがソフトバンクと同様のプランを出して対抗するには、まずネットワークの中立性に対する議論を整理し、各社が考え方を改める必要がある。

 高橋社長が「グレーゾーンだ」と言っている以上、「すぐにカウントフリーをやります」と反旗を翻すには、それなりの説得力がある「言い訳」が必要となってくる。

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