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石川温のPCスマホニュース解説第41回

ねらいはインバウンドの訪日外国人:

KDDIが「ホテル」に出資した理由

2019年05月31日 09時00分更新

文● 石川温

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 KDDIはホテルを運営するベンチャー企業「Hosty」に出資したと明らかにした。なぜ、通信事業者であるKDDIがホテル事業に出資するのか。それはHostyのホテル事業がITを使った「無人化」に徹底的にこだわっているからだ。

 Hostyは現在、福岡エリアに12のホテルを運営。そのホテルのほとんどは交通アクセスのいい商業ビルのフロアのなかにある。

 フロントは天神と中洲の2ヵ所に存在する。宿泊者はまずフロントを訪れ、そのあと場合によっては離れた場所にある商業ビルのなかにある部屋に移動して泊まるという流れになる。

 対面のチェックインが必要なのは、福岡の条例で「対面義務」があるためだ。こうした条例がないところであれば、スマホだけでチェックインも可能だという。

 通常ホテルを建設するとなれば、土地を購入し、ビルを建設する。計画からサービス開始まで数年単位のプロジェクトとなる。

 Hostyの場合、商業ビルのフロアなどを賃貸で借り、リノベーションして、ホテルにしてしまう。場所が決まれば最短2ヵ月で開業することが可能だ。もちろん、そういった場所にフロントは存在しない。複数のホテルをまとめて管理するフロントが別の場所にあるので、極力、無人化でホテルを運営できるというわけだ。

 こうした「ホテル間のフロント共有化」は2018年6月15日に旅館業法が改正されたことで可能となった。ただし福岡市は法改正の前からそうした取り組みが実現できた環境にあったため、Hostyでは2017年12月から、すでに福岡エリアでホテルのサービスをはじめていたのだった。

 昨年、旅館業法が改正され、さらに2020年には東京オリンピック・パラリンピックも開催されることから、今年中には東京にも進出する計画だという。

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