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「妖怪ウォッチ」で分かる検索連動型広告運用の基本

文●D2Cスマイル

2014年08月19日 11時00分更新

記事提供:D2Cスマイル

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 8月1日金曜日、会社帰りの銀座8丁目付近で行列を見つけました。一体なんだろうと思ってみたら、「妖怪ウォッチ」を買うための列でした。最近、よくテレビやニュース記事などで見かける機会が増えましたが、改めてその人気を実感しました。

 「妖怪ウォッチ」は、レベルファイブから2013年7月に発売されたニンテンドー3DS専用ゲームソフトです。現在は、コミック連載やアニメ放送も加わり、小学生を中心に大人気となり、関連のグッズは売り切れが続出するなど、社会現象化している作品です。

 当然ながら、その人気は検索傾向にも表れています。今回は、データを交えながら、検索連動型広告の基本的なお話をしてみたいと思います。

「妖怪ウォッチ」を最も検索しているのは40代ママ!?

 ドコモのスマートフォンのポータルサイト「dメニュー」における「妖怪ウォッチ」の検索ユーザーの分布を調べてみました。

d2c-05-1.jpg
dメニューにおける検索ユーザーの分布

※2014年7月の特定日での「妖怪ウォッチ」に関連する検索をしたユーザーのサンプル調査結果

 dメニューは、女性40代の検索が最も多く、男女ともに40代、50代の割合が高いため、小学生の両親や祖父母世代が調べているケースが多いと考えられます。dメニュー検索ユーザーは、男女比47:53と若干女性が多く、世代では30代、40代でそれぞれ30%程度を占めているため、全体平均と比較しても40代以上、特に女性に偏っていることがわかります。

※dメニュー検索ユーザーの属性については「D2C Listing Adsセールスシート&メディアブック」を参照してください

 ちなみに、内閣府が2014年3月31日に発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査」の結果によると、小学生の携帯電話所有率は2013年で家族共用も合わせて36%、携帯電話所有者の中で、スマートフォンは16%程度のため、まだ検索傾向に大きな影響を与えていません

「妖怪ウォッチ」と一緒によく検索されているキーワードは?

 検索ユーザーの属性のお話をしましたが、検索連動型広告ではキーワードによって女性が多いのか、若年層が多いのかといった傾向が異なります。広告を設定する際は、そのキーワードに合わせ、世代も考えて広告文を作ると効果がより高まっていきます。

 「妖怪ウォッチ」の場合、「子供向け」ではなく、その親世代を掴む訴求が良いでしょう。実際のサービスと連動できるかはわかりませんが、グッズに関して言えば「安く買える」、「並ばなくても手に入る」「レア」といったポイントがあるかも知れないですね。

 圧倒的に検索キーワードとして回数が多いのは、「妖怪ウォッチ」そのもの単体ですが、次に多いのはグッズとしても販売されている「妖怪メダル」単体になっています。現時点では、まだまだニュース性のあるキーワードであるため、「妖怪ウォッチ」そのものが何かを知りたいといった検索も多いと思われます。

 dメニューにおける関連の検索キーワードを以下の表にまとめてみました。

カテゴリーキーワード(…部分は「妖怪ウォッチ」)
タイトル 妖怪ウォッチ/妖怪ウオッチ/ようかいウォッチ/ようかいうぉっち
ゲーム …効力/…2/…2 攻略/…2 攻略法/…パスワード/…2 パスワード/…2 攻略本/…本家/…本家 攻略/…元祖/…元祖 攻略/…ゲーム
グッズ …メダル/…ファンブック/…零式/…速報/DX…/…DX/…零式 予約/…キャラクター/…グッズ/…時計/妖怪メダル/妖怪メダル入荷/トイザらス
アニメ …映画/…前売り券/…映画前売り券/…動画/妖怪体操
その他 妖怪メダランド/妖怪タウン/ジバニャン

 ユーザーの目的によって、掛け合わせられるキーワードは変わってきます。主に、ゲームそのものの攻略をしたい「ゲーム」ワード、関連のグッズなどを購入したいときの情報収集として検索される「グッズ」ワード、映画や動画といったテレビアニメから派生している「アニメ」ワードなどに大別されます。個別のキャラクターとしては、最も人気のある「ジバニャン」くらいしか、まだ検索数は多くありません。

 前述の世代と合わせて考えると、dメニュー上ではシンプルな検索が多いと思われます。

 PC検索のサジェスト機能を見ると、「妖怪メダル」の「入荷」や、「オークション」といったキーワードも検索されており、PC上では購買に関するより具体的なアクションが見られます。

 検索連動型広告では、掛け合わせのキーワードによって、ユーザーの目的が明確化していきます。キーワードを購入する際は、自社のサービスに合致する掛け合わせのキーワードを購入することと、自社のサービスに合致しないキーワードは除外設定をすることが基本となります。

 「妖怪ウォッチ」のグッズを販売されているサイトの場合、先の表を参考にすると以下のようなキーワードの買い方が考えられます。

■購入キーワード例

  • 妖怪ウォッチ(部分一致)
  • 妖怪ウォッチ メダル(部分一致)
  • 妖怪ウォッチ グッズ(部分一致)

■除外キーワード

  • 映画
  • 前売り券

「妖怪ウォッチ」はいつ検索されている?

 一般的に、検索が多くされるのは21時台から23時台で週末の方が多い傾向があると言われていますが、「妖怪ウォッチ」関連のキーワードについても同じような傾向がありました。また、8月2日の商品発売日の午前中に関しては、同週の平日の3倍近い検索回数が出ており、その注目の高さがわかります。

 キーワードによって、検索されやすい曜日や、時間帯があり、また、イベント時には検索回数が急上昇するなど、様々な傾向があります。検索連動型広告を運用する上で注意が必要なのは、本来、掲載をしたい時間帯に適切に広告が表示されているかという点です。予算切れが起きてしまわないように、時間帯、曜日別の配信設定も可能です。

最後に

 今回は、人気の「妖怪ウォッチ」を例に、検索ユーザーの属性に合わせた訴求、キーワード設定、時間帯別の運用について、基本的なお話をさせていただきました。PC、スマートフォン、フィーチャーフォンなど、デバイスによってその傾向も異なります。検索連動型広告は、運用後も都度見直し、改善できるポイントがいくつもあるので、是非いろいろと試してみてください。

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株式会社D2Cが運営するデジタルマーケティングの総合オピニオンサイト。D2C社員がそれぞれの専門分野における知見をブログ形式で発信することで、トレンドシフトのはやいデジタルマーケティングの今を集約し、マーケティングに関わるすべての方々に有益な情報をお届けします。


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