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MARKETING 週刊デジタルマーケティング最前線 by D2Cスマイル ― 第36回 

ホーム画面から見えた! 属性別スマホの使い方

文●D2Cスマイル

2015年03月31日 11時00分更新

記事提供:D2Cスマイル

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情報の入り口となるスマートフォン。そのホーム画面はまさに、「スマホの使い方」がわかる場所ではないでしょうか? 今回はみんなのホーム画面から、スマホがどのように使われているのか考察します。

みんなの「スマホの使い方」を調べてみた

今回は、スマートフォン(以下、スマホ)のホーム画面から「生活者がどのようにスマホを使っているのか」を推測してみようという試みをしました。アンケート調査や視聴率調査データでは、△△な属性の人の○○アプリの利用率はX%という数字を確認することができます。しかし、よりミクロに生活者個々人にフォーカスすることで見えてくるものがあるのではないでしょうか。

そこで、簡単な調査を実施しました。D2Cグループ社員および、その家族・友人などからプライベートで利用しているスマホのホーム画面を収集。あわせて属性情報などのアンケート調査に回答してもらいました。

回収数は48件。回答者プロフィールは以下の通りです。

01.png
回答者プロフィール

社員が4割ほど含まれます。そのため、一般の生活者に比べて多くのアプリを利用していたり、特殊なアプリを利用したりしている可能性があります。あらかじめご了承ください。

アプリはどこに置いている?

スマホのホーム画面について「このホーム画面にしている理由や、スマートフォンのホーム画面についてのこだわりなどを教えてください」と質問をしました。すると、こんな回答がありました。

よく使うものはホーム画面の1番最初に。その他はフォルダにまとめて自分で見やすい様にしています」
(20代女性、独身、会社員、iPhone利用)

「特にこだわりはないのですが、連絡手段(LINE、facebook messenger)とSNS(Twitter、instagram、facebook)をよく使うので、ホーム1枚目の下部(片手で親指が届く範囲)に並べています
(20代女性、独身、会社員、iPhone利用)

アプリの利用頻度や使い方に応じて、次のような判断の元、カスタマイズしている様です。

  • ホーム画面の何ページ目に配置するか
  • アプリ単体として配置するか、フォルダに入れるか
  • ホーム画面のどこに配置するか

もちろん次の様な「詳しくない」「気にしていない」という人もいます。

「スマホは使っているが実はよく分かっていない。苦手。アイコンの配置などこだわりもなくアプリもあまり知らない。DLしているアプリもすごく少ない。Yahooをよく使うので、1,2枚目両方からYahooに行けるようになっている」
(30代女性、独身、会社員、Android利用)

ホーム画面は、よく使うものと、あとは、知らないうちに出てきていたやつだなぁ」
(30代女性、独身、会社員、Android利用)

それでも、「よく使うアプリは使いやすい所へ」という傾向がみられます。

実際にホーム画面を見ても、程度の差こそあれカスタマイズしている人がほとんどです。

  • ホーム画面にどんなアプリが配置されているのか
  • より使いやすい場所にはどんなアプリが配置されているのか
  • 単体で配置されているアプリは何か

といった視点でホーム画面を観察することで、その人のスマホの使い方が推測できる可能性があると言えそうです。

iPhoneとAndroidでアプリの扱いは違うかも

回収したホーム画面を眺めていてまず気づいたことは、OSによるホーム画面の違いです。

02.png
iPhoneとAndroidの違い

48件中、iPhoneユーザーは37件、Androidユーザーは11件でした。あくまでも限定された、歪んだサンプルであるという前提ですが、以下の様な傾向が見られます。

◎iPhoneのホーム画面
・ホーム画面に並ぶアプリの数が多い
・当初よりインストールされているアプリ(デフォルトアプリ)が多く含まれる
・結果的に似たようなホーム画面が多い
◎Androidのホーム画面
・相対的にホーム画面に並ぶアプリの数が少ない
・ホーム画面の見た目の個人差が大きい

iPhoneを選ぶ人/Androidを選ぶ人といった利用者属性の違いもあるかもしれませんが、OSの仕様の違いが大きいと思われます。

なぜならiPhoneの場合、基本的にインストールされたアプリは、自動的にホーム画面に並びます。ホーム画面から削除するということは、そのアプリをアンインストールする=スマホ上から削除することです。よって、多く増えていくアプリを、より使いやすいように「並べ替える」「フォルダに入れる/出す」というカスタマイズがなされているのではないでしょうか。

一方、Androidには多くのホームアプリ(ホーム画面をカスタマイズするアプリ)が存在します。また、アプリが一覧できる画面(ドロワー)はホーム画面とは別に存在します。そのため、利用者はアプリ一覧画面からアプリを選び、ホーム画面にショートカットを作ったり、ウィジェットを配置したりすることになります。Android端末では、よく使うアプリや機能だけを「ピックアップする」「並べる」「フォルダに入れる」というカスタマイズがなされているように思います。

スマホに求めているものを知りたければ「ドック」を見よ!

ホーム画面の中で最も使いやすい場所の候補としてあがるのが、「ドック(Dock)」と呼ばれるスペースです。ホーム画面のページを切り替えても、ドックに置かれたアプリの内容は変わりません。高頻度で使う、もしくは利用者にとって重要なアプリが配置されている可能性があります。

iPhoneユーザーのドックに着目してみましょう。iPhoneのドックは、デフォルトでは「電話」「Eメール」「Safari」「ミュージック」の4つのアプリが配置されています。下の図は、調査で寄せられたホーム画面です。ある人はデフォルトのドックを使用しています。ある人は「電話」「ミュージック」を排除し、新たに「LINE」「Facebook」を配置しているようです。

03.png
iPhoneのドック部分のカスタマイズ

iPhoneユーザーはドックをどのように使っているのでしょうか。数は少ないですが本調査のiPhoneユーザー37サンプルで、集計した結果は以下の通りです。

04.png
iPhoneのドック部分のカスタマイズ状況

デフォルトアプリが4つとも配置されていたのは3割弱で、7割以上の人はカスタマイズしていました。最も残存率が高いのは「Safari(ブラウザー)」です。「電話」をドックに配置していないユーザーが2割存在しています。これは、着目すべきポイントかもしれません。「メール」アプリについては、デフォルト以外のアプリを含めても約7割程度に留まります。その一方で、「LINE」「Facebook」が配置されている比率も高くなっています。

スマホの位置づけが、電話だけでなくWEBブラウジングツールへ変わって来ていると言えます。コミュニケーション機能の重要度も、従来からある電話・Eメールから、LINEなどのメッセージアプリやSNSに分散している様がうかがえます。

属性別の特徴ってあるの?

属性別にホーム画面の特徴はあるのでしょうか? iPhoneのプリインストールアプリが多く並ぶホーム画面を除いては、「十人十色」というのが正直なところです。ですが、どんなアプリが配置されているかという視点では、とくに女性で差異が見られました

女性

こちらの画像をご覧ください。

05.png
独身社会人女性1

どちらもAndroidのシンプルなホーム画面です。LINE、Facebook、メールといったアプリの中で異彩を放つのが、「かけ~ぼ」「Zaim」といった家計簿アプリの存在です。スマホを使ってお金を管理していこう、という意志が感じられます。

同じ独身女性のスマホでも、こちらは対照的ににぎやかなホーム画面です。

06.png
独身社会人女性2

無料音楽プレイヤーがあるかと思えば、電子書籍やカラオケアプリ、料理アプリも存在します。多方面への関心事や趣味を表現していることが見て取れます。

1歳のお子さんを持つ女性のホーム画面には、育児の様子を記録できる「育児ノート」アプリがあります。また、テレビ番組表もチェックできるようです。

07.png
子育てママ1

育児ノートは毎日使用するつもりでホーム画面に設置している。「Y!番組表」はブックマークで、金曜7時台にアニメを放送するか確認するためだけに使用」(この時間帯は、サッカーの試合などで中止になることが多いそうです)

スマホが、育児や子供との快適な暮らしのサポートに使われていることがうかがえます。

子どもがもう少し大きい場合はどうでしょうか? 6歳と2歳のお子さんを持つ女性のホーム画面、4ページ中2ページを見てみましょう。

08.png
子育てママ2

子ども向けのゲームや知育系アプリが並んでいます。

自身のこだわりではなく、子供が遊ぶ(6歳男児)ゲームアプリが多い。よく使うアプリを1枚目の画面に集めているつもりだが、子供がいじるのでよく移動されてしまう」

子供とともにスマホを利用しているようです。

さらに、既婚の子持ち女性のなかには、クーポン系アプリが並んでいるホーム画面もありました。育ちざかりの子どもを持つ「お得」に敏感な層らしい画面と言えるかもかもしれません。

09.png
子育てママ3

男性

一方で、男性の場合は、属性による大きな特徴はあまり見られませんでした。「乗り換え案内」「乗換NAVITIME」といったナビアプリや「日本経済新聞 電子版」などのニュースアプリが目立つところに配置されているケースが、いくつかあった程度です。

10.png
男性

それよりも全体的な傾向として言えるのは、男性の方がインストールしているアプリが多く、フォルダを多用しているケースが多いということです。また、男性はホーム画面やアプリを使いやすくするための「こだわり」を強く語っている人が多く、それも要因のひとつかもしれません。

「一画面目はほとんど毎日使うアプリを並べてます。片手持ち&親指で起動させるものは右寄りに、人差し指で起動するものは左寄りに並べてます」
(30代男性、独身、会社員)

「よく使うアプリは指の可動範囲に(下3段+Dock)。右利きなので死角になりやすい右下は空きに。アプリは増やしすぎないよう2画面まで(2画面目は日頃開かないアプリのみを格納)。フォルダは基本的に頻度と関連度に応じて配置」
(40代男性、独身、会社員)

「利用頻度順、トップはグループにして、頻繁に更新(利用度順で入れ替える)。入れたAPPを忘れないために、ホームトップへ(習慣化するまで)
(40代男性、既婚、会社員)

まとめ

スマホの普及が広がる現在、スマホのホーム画面はサービスや情報の入り口(ポータル)になっています。そして、どうやらスマホのホーム画面は、個々人の生活スタイルや志向が強く反映されたものになっていそうです。

スマホを起点にしてサービスを提供する場合は「どんな人にアプリを使ってもらうか」ペルソナを描くことが非常に重要でしょう。ターゲットとなる生活者のホーム画面を覗いてみることは、その一助となるかもしれません。更にアプリを提供する場合は、ユーザーに継続的に高頻度でサービスを利用してもらうために、「ホーム画面のベストポジションにいかに配置してもらうか」も検討に加える必要があると言えるかもしれません。

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株式会社D2Cが運営するデジタルマーケティングの総合オピニオンサイト。D2C社員がそれぞれの専門分野における知見をブログ形式で発信することで、トレンドシフトのはやいデジタルマーケティングの今を集約し、マーケティングに関わるすべての方々に有益な情報をお届けします。


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