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ツイート数表示廃止でTwitterアナリティクスが注目の理由

2016年01月12日 11時00分更新

記事提供:WPJ

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2015年11月20日、Twitterのツイート数表示は廃止されました。これまではツイート数がコンテンツのインパクトを計る目安にもなっていました。そこで、ツイートの効果を計る新しい基準として注目され始めているのがTwitterアナリティクスです。その具体的な使い方や、運用のポイントをご紹介しましょう。

ツイート数が表示されなくなったその背景は?

Webコンテンツを制作する目的のひとつとしてあげられるのが、SNSなどを通して情報を拡散させることです。コンテンツの上部もしくは下部には必ずと言っていいほどSNSへの投稿ボタンが設置されており、そのクリック回数はどれだけコンテンツが拡散されているかを計る目安となっています。

Twitterにも「ツイートボタン」と呼ばれる投稿ボタンが設置されており、ボタンと共にツイート数が表示されていたのですが、Twitterは2015年11月20日、投稿数字の表示廃止しました。このツイート数を取得するためにAPIを利用していましたが、これが廃止されることにより、完全に数字自体が表示されなくなってしまいました。

D2Cスマイルの記事でも、ヘッダーとフッター部分にSNSの投稿ボタンを設置していますが、Twitterのボタンのみ、投稿回数が表示されなくなっているのがお分かりいただけると思います。

Twitter側ではこのツイート数の表示廃止の理由をリソースの不足と説明しています。現在、Twitterのインフラは自社開発のManhattanで動作していますが、ツイート数のカウント部分は古いCassandraで動作しているとのことです。そのため、この機能を新しいインフラ向けに再構築するよりは、別の重要な機能の開発にリソースを割きたいというのがその理由のようです。

ツイートされたコンテンツのインパクトは、ツイートした人のフォロワー数やリプライ数などにもよるため、必ずしもツイート数だけが多ければいいというものではありません。しかし、それでも目安とされていた評価軸がなくなってしまったことで、コンテンツの新しい評価の方法を探す必要に迫られました。

そうした中、注目を集めはじめているのが、Twitterアナリティクスなのです。

Twitterアナリティクスでできること

Twitterアナリティクスとは、簡単に言ってしまうとGoogleアナリティクスのように、Twitterに投稿されたコンテンツを解析するためのツールです。開設後14日以上経過している使用可能なアカウントを持っていれば、誰でも無料で使用することができます。このツールを導入することでどのような情報が分かるのか、3つの基本機能から見ていきましょう。

1.「ホーム」画面―直近28日間や月間のサマリーを表示

アナリティクスにログインして、最初に表示されるのが、直近28日間のTwitterの活動状況を把握するためのホーム画面です。

ツイート数やフォロワーの増減状況はもちろん、ツイートのインプレッション数(タイムライン上に表示された数)やプロフィールにアクセスしてくれたユーザー数、@ツイートの数(メンション、リプライなど)などが確認できます。

また、月ごとに最も多くのインプレッションを獲得したツイート(トップツイート)や、その月にフォローされたユーザーのうち、最もフォロワー数が多いユーザー(トップフォロワー)なども見られます。これらのデータは、どのようなツイートが大きな反応を得たのか、その傾向を分析するのに役立てることができるでしょう。

2.「ツイートアクティビティ」―ツイートごとの数値を把握

上部ヘッダーの「ツイート」タブをクリックすると表示されるのがツイートアクティビティ画面です。

画面上部のグラフでは、指定した期間に獲得したインプレッションやエンゲージメント数、その割合など(埋め込まれたリンクへのアクセスやプロフィール、返信、リツイートなどの総数)を確認できます。

また、これらのエンゲージメント数やその内容(リンククリック、リツイートなど)はツイートごとに表示させることもできるため、どのツイートがユーザーの関心を引くことができたのかを把握するのに役立ちます。

3.「オーディエンスインサイト」―フォロワーの属性から興味関心を分析

「フォロワー」タブでは、全ツイッターユーザーやオーガニックユーザー(検索などで流入したユーザー)、フォロワーなどの属性を確認できます。

「すべてのツイッターユーザー」を選択すると、興味分野やライフタイル、さらには職業なども表示されていますが、これらの情報をどのようにして割り出しているのかは明らかにされておらず、ユーザーのプロフィールやツイート内容などから拾い出されている可能性もあります。あくまで参考程度に留めておいたほうがいいかもしれません。

サイトへの誘導率をアップさせる「Twitterカード」

Twitterカードとは、ツイートにURLが含まれている際、そのリンク先の詳細を追加して表示させる機能のことです。具体的には以下のようなもので、制作したサイトにmetaタグを埋め込むことで、そのコンテンツへのリンクが含まれるツイートすべてにカードが追加されるようになります。

Twitterアナリティクスでは、このTwitterカードの効果を測定できるようになりました。ヘッダーの「Twitterカード」タブをクリックすると表示される専用ページでは、ツイート数やインプレッション、URLのクリック数など基本的なデータのほか、グラフで時系列の変化を見られます。

Twitterカードでは上記のような動画のほか、リンク先の概要やアプリケーション情報、写真製品情報などといったさまざまな情報を表示させることができるようになります。

140文字のツイートだけではタイムラインに埋もれてしまう可能性もあります。しかし、こうした情報を追加することでユーザーの目に留まりやすく、サイトへの誘導率向上に大きな役割を果たすとして期待されています。

アナリティクスの活用により、Twitterの広告価値は大幅に向上する

Twitterは、マーケティングツールとして情報の拡散力は誰もが認めるところでした。しかし、その効果を数値化して計るといった点では有効な解析ツールが乏しく、他のSNSに遅れをとっていた面も否めません。そういう意味では、今回の変更によりTwitterの活用方法が大幅に広がったとも言えるでしょう。

Twitterアナリティクスの活用によって、Twitterを起点としたマーケティングがより効率的になるだけでなく、Twitterアナリティクスを利用するユーザーの裾野が拡大することにより、さまざまなマーケティング手法が展開されるかもしれません。

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