明日、9月29日火曜日についに発売となる「Ubuntu Magazine Japan vol.01」。軌を一にして、初のARM対応Ubuntu搭載機「NetWalker」もシャープからめでたく発売となった。このUbuntu祭り(?)を記念して、Ubuntu Magazine著者陣によるNetWalkerのレビュー&使いこなしテクを4回に分けて掲載していくぞ!
「りなざう」ヘビーユーザから見たNetWalker
筆者(あわしろいくや)は「りなざう(SL-C3000)」のヘビーユーザです。りなざうというのは、我らがシャープがかつて販売していた「ZAURUS」のことです。ある時期からOSにLinuxが採用されたので、リナックスザウルス、略して「りなざう」と呼ばれています。
りなざうはPDA、すなわちPersonal Digital Assistantで、主な用途はスケジュール管理だったりするのですが、なぜかCF用スロットがついていたり、ウェブブラウザがインストールされていたりします。なので、これ幸いにとbitWarpというサービスのPDAコースを契約して、インターネットに接続しています。PDAということで機種限定ではあるものの、月2000円以下で使い放題です。So-netのサービスなのでISP料金も込みですし、PHSゆえ回線速度に難はあるものの、エリアも広くまさに至れり尽くせりのサービスです。ここ半年間の平均を取ってみると、筆者は月150時間ぐらい繋げているようです。もちろん、繋げっぱなしで待機している時間も含んでいますが、「ヘビーユーザ」ぶりが一目瞭然です。ただし、現在はもう新規の加入受付は停止しており、将来性には大いに疑問があります。
将来性に疑問があるのはbitWarpばかりではなく、りなざうもそうです。「疑問」どころか、未来はありません。製造は数年前に停止し、現在は流通在庫のみですが、今となっては新品の入手はきわめて困難です。ここだけの話、実は1つ予備機を購入してあったりするのですが、それもbitWarpがサービスを停止するようなことがあれば、りなざうを使い続けるメリットはあまり多くありません。宗教上の理由(?)でiPhoneやWindows Mobileは使いたくなく、Androidはまだまだ発展途上かつ端末もそれほど多く発売されていないということで、これという代替機種を見つけられていませんでした。そこに颯爽と登場したのが、このNetWalkerです。
筆者にとってはNetWalkerがりなざうの代替になるのかがポイントになるわけです。ここでは用途別に検証し、プラスアルファの機能紹介もしていきましょう。
(次ページへ続く)
