参加台数の1/3がリタイアした過酷なラリー
トラブルの原因だが、SS11(3本目)で砂利に乗り上げてしまい、そのまま滑ってアウト側の側溝に落ちてしまったという。シティという軽いクルマだったこと、他の人が使ったと思われる脱出用の石がすぐそばに置いてあったこと、駆動系が無事だったこと、などなどいくつもの幸運が重なり、なんとかゴールまでクルマを運んで来られたそうだ。ラリーはただ速ければいいだけではない。完走しなくては結果が残らないのである。したがって、困難な状況でも決して諦めずに走れば、今回のメロン号のような奇跡の逆転劇が起こることがある。なお、今回は参加台数63台のうち21台がリタイアと、全体的にかなり厳しいレースだったようだ。
新城ラリーに限って言えば、クラス順位は3位だったが、シリーズポイントではJN1クラスチャンピオンが確定。痛車の全日本王者が誕生した瞬間である。
来年はクルマが変更になるかもしれないが、また痛車で参戦したいという。公道を爆走する痛車を応援しに、全日本ラリーを見に行こう!
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