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痛車でラリー! メロンブックスインテ2年目の挑戦 第7回

北の大地は容赦なし! メロン号、北海道はリタイヤに

2011年10月19日 20時17分更新

文● 中村信博 写真● 中島正義、みつつじきみあき

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全日本ラリー、最長の戦いに
メロン号が挑む!

 全日本ラリー選手権2011は、いよいよ後半戦最大の山場となる第7戦「RALLY HOKKAIDO」を迎えた。広大な十勝平野を舞台に開催されるイベントは、総走行距離1000km超、そのうちスペシャルステージ(SS)は全19本222.89km。アジア=パシフィックラリー選手権(APRC)と全日本ラリー選手権(JRC)の併催となる「RALLY HOKKAIDO」は、今年度の日本国内で開催されるラリーイベントの中では最大の規模を誇るグラベルイベントだ。

 メロンブックスラリーチャレンジ(MRC)が参戦しているJN-3クラスは、ここにきて大変な混戦模様となっている。前回お伝えした第5戦「ハイランドマスターズ」以降、MRCは予定通り第6戦「ARKラリー洞爺」をスキップ。この夏の2ヵ月のあいだ、MRCでは「RALLY HOKKAIDO」にむけてマシンの徹底的なリファインを進めてきた。マシン各部の耐久性を引き上げると共に、足回りをより荒れた路面に対応できるよう改良を加えてきたのだ。

 ところが……。MRCがスキップした第6戦「ARKラリー洞爺」で、とんでもないことが起こってしまった。JN-3クラスのシリーズランキング上位陣がことごとくリタイヤしてノーポイントとなり、なんと我らがMRCのライバルであるCUSCOジュニアラリーチーム(CJRT)の明治慎太郎選手サトリアネオが優勝、さらにCUSCOワークスの牟田周平選手サトリアネオが2位と、プロトン勢がワンツーフィニッシュを飾ったのである。これにより明治選手はシリーズランキング12位から3位へ、牟田選手は9位から4位へと大きくジャンプアップ。その結果JN-3クラスのランキングレースは、実に9チームがチャンピオンを狙える位置にひしめく大混戦模様となってしまったのだ。

 第7戦「RALLY HOKKAIDO」は、総走行距離が1000kmと長いだけに(例えば次戦、新城ラリーは265.45km)イベントポイントにかかる係数が2.5、つまり優勝者には25(基準ポイント10×係数2.5)+αという大きな獲得ポイントが期待できる。「ARKラリー洞爺」でポイントランカーたちが総崩れしたことで、これまで参戦数が少ないためにチャンピオンレースでは不利と見られていたMRCも、ここにきてシリーズ優勝への扉が大きく開いたわけだ。必ずやこの「RALLY HOKKAIDO」を上位で完走し、シリーズチャンプに王手をかけたい!

 それまでよりも段違いに重要度がハネ上がった今年の「RALLY HOKKAIDO」。今回のレポートは、9月30日(金)に行なわれたラリーショーの模様から、まずはお届けしよう。

 午後4時、帯広市北愛国交流広場に設けられたラリーパーク。今回のイベントに参戦した全75台のマシンが、場内の道路に整列されて展示されている。十勝最大のモータースポーツイベントとなった今年の「RALLY HOKKAIDO」では、夕方からのラリーショー&セレモニアルスタートだけで、およそ8500人(主催者発表)のファンが来場。3日間のイベント全体では6万8000人を超える観客動員数を記録したとのこと。会場では多くの観客がラリーマシンの間を闊歩して、トップドライバーのサインをもらったりマシンを見物したりしていた。

ラリーショー会場に並べられた参戦マシン。メロン号はランキングトップの曽根崇仁選手セリカと共に並べられた

CUSCOレーシングのマシンと共に、サテライトチームであるCUSCOジュニアラリーチーム(CJRT)の2台のくす子号も展示。こんな手作り応援プレートを持って会場に訪れたファンの姿も

メロン号のもとにも多くのファンが来訪。プロ絵師の手による50枚限定のサプライズステッカーを配る田中選手の前には長蛇の列が!

北海道の夜は早い。日もとっぷり暮れたころ、めろんちゃんズに先導されたメロン号が、いよいよセレモニアルスタートのランプ上へ。会場を埋め尽くす大観衆をバックに、総距離1000kmの長い旅路の始まりだ

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