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痛車でラリー! メロンブックスインテ2年目の挑戦 第6回

舗装路に敵ナシ! メロン号、岐阜の新ステージを制し優勝

2011年08月01日 18時00分更新

文● 中村信博、写真● 中島正義、うえのふみお

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開催場所が変更になった、岐阜高山のラリー

 メロンブックスインテグラにとって初のグラベルイベント完走を遂げた、全日本ラリー選手権第3戦「HIMUKA RALLY」から1ヵ月半。いよいよメロンブックスラリーチャレンジ(MRC)の、2011年シーズン後半戦がスタートする。1戦スキップの後で迎えた第5戦「MCSCラリーハイランドマスターズ」は、開幕戦以来ひさしぶりのターマック(舗装)イベントだ。

 MRCにとって、今年のハイランドマスターズは特別な一戦だ。2008年春のチーム参戦開始以来、3年半の月日を国内最高峰モータースポーツの一角で過ごしてきたMRC。これまでに21戦ものイベントを戦ってきたが、今回のイベントでクラス優勝をゲットできたなら、記念すべきチーム通算10勝目をあげることができるのだ。しかも、今回はMRCにとって超得意なターマックイベント。2010年からDC2インテグラ&眞貝知志選手のコンビを投入して以来、これまでターマックでは全戦全勝なのだ。いやが上にも期待は高まる!

 例年、岐阜県高山市の東部山岳地帯をメインステージとして開催されてきたハイランドマスターズだけど、今年は高山市南部に場所を移して開催。これまではサービスパークが「朴ノ木平スキー場」、ギャラリーステージは「高山スキー場」と両者で大きく離れていたが、それらがすべて「ひだ舟山アルコピアスキー場」に集約された。ギャラリーステージとサービスパークを両方見られるということで、観客にはとても好評だったようだ。

 一方でマシンが戦うフィールドについては、新コース「鳥屋峠」が追加。これがまた狭い上に苔生していて滑りやすく、しかもタイトコーナーが連続する非常に難易度の高いルートだったのだ。

 そして、開催1ヵ月前の6月。この地方を襲った豪雨は各所で崖崩れを発生させ、松本との連絡道である安房峠を寸断したり、上高地を孤立させたりといった被害をもたらしたが、それは今回のイベントで使われるフィールドも例外ではなかった。当初は約8kmの長さがあったステージ「牛牧」の一部が寸断され、関係者の努力により何とか通過だけはできるようになったものの、とてもラリーステージとして使える状況ではなくなってしまったのだ。

 主催団体は「牛牧」の崩れた場所を基点に、そこから上り方向のショートステージと、下り方向のロングステージの2本を新しく設定。スペシャルステージの合計距離を当初の83.04kmから58.64kmに短縮して、何とか開催にこぎつけたのだった。

 こうしていよいよ本番の日を迎えた、全日本ラリー選手権第5戦「MCSCラリーハイランドマスターズ」。今回の参戦記も、筆者がアルコピアスキー場のラリーパークに入った7月9日(土)の朝からはじまる。

 「ひだ舟山アルコピアスキー場」のラリーパークは、筆者が会場に入った朝10時には気持ちのいい晴れ模様。これまで天候に泣かされ続けてきた全日本ラリー選手権だけど、今回はひとまず天候で心配することはなさそうな雰囲気だ。気象庁発表の予報でも、岐阜県飛騨地方の予報は2日間を通して晴れ。ただし、日曜未明に弱い雨が降る可能性があるとのことで、もしかするとこのあたりでタイヤチョイスに悩むことがあるかもしれない。

まだ観客の姿がまばらなアルコピア・ラリーパーク。行きかう顔ぶれはほとんどがラリー関係者だ。空を覆う雲は雨を降らせるようなものじゃなく、たまに差し込む陽の光は肌を刺すような暑さだ

なんとメロンブックス出張隊の「メロンバン」が、もう1台増えていた! 黄色と赤のグラデーションが紺のボディによく映えている。新旧2台のメロンバンを並べた光景は壮観だ

今回から新しくラインナップされた「ペーパーモデル」。天井を切り抜くとティッシュボックスにもなる優れもの。そのほか、テーブルの上はラリー会場限定のグッズが所狭しと並べられている

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