引退した初代に変わって
今度はブラックのメロンバン!
昨年後半に登場して以降、各地のラリーイベントでその可愛らしいデザインを披露してきた、メロンブックス出張隊専用トランスポーター、通称・メロンバン(関連記事)。普段は関東圏を中心にメロンブックス各店舗をつなぐ配送車として使われていたから、ラリー会場でなくともその姿を目にした人は多かったと思う。
だが、6月の全日本ラリー選手権「久万高原ラリー」でのお役目を最後に、メロンバンは引退。配送車としてはアキバでもひときわ目立つその風貌のため「もう少しだけでも残しておいて欲しい」という要望も多く寄せられたと聞くが……。実はこのとき、新しいメロンバンの製作計画が水面下で着々と進行していたのだ。
9月中旬、全日本ラリー選手権「新城ラリー」を前にお披露目された新メロンバンの施工の様子を順を追って紹介しよう。なお記事の最後には、今週末に開催される「新城ラリー」のイベント情報も掲載しているので、観戦を考えている読者は参考にして欲しい。
今回もデザイン&施工は、奈良にある「T.S.Craft」が担当した。いわずと知れたメロンブックス・ラリーチャレンジの歴代マシンのデザインを手がけてきた、競技マシン中心のデザイン事務所だ。先代メロンバンは白ボディの、見るからに商用車然としたハイエースだったが、今度のベース車は同じハイエースでもボディカラーはブラック。しかも内部に特別な架装を施したクルマで、ホイールをはじめ一部の外装パーツもノーマルからオプションパーツへと変更されていた。
ブラックというボディカラーは、全体が引き締まって見える反面、その上に乗せるカラーを選んでしまう難しいベース色だ。メロンブックスのコーポレートカラーであるグリーンは、ブラックとは相性が悪い色のひとつ。メロンブックスとT.S.Craftのあいだで何度かデザイン案のやりとりがあったようだが、最終的に決断されたのは「コーポレートカラーを捨てる」という大胆な判断だった。
言うまでも無いことだが、コーポレートカラーとは会社の宣伝にも大きく関係してくる非常に重要なもの。でも、ここで無理にコーポレートカラーににこだわって全体のバランスを崩すよりも、よりカッコ良くて見る人を惹きつけるデザインを取ったのだ。
ニューメロンバンのできるまで
ここからは、T.S.Craftのデザイナー角氏から送られてきた写真を中心に、その施工の模様をキャプションで紹介しよう。
完成した新メロンバンは、さっそくメロンブックス高崎店のリニューアルオープンに合わせて現地に送り込まれ、集まったお客さんにお披露目された。翌日からはさっそく関東方面の各店舗を巡る配送業務に使われ始めたが、これまでのメロンバンとは違うスタイリッシュなデザインは、どこでも好評を得ているようだ。もちろん、これから11月まで3戦が予定されている全日本ラリー選手権の会場にも、メロンブックス出張隊のトランスポーターとして姿を見せるそうなので、関東以外の方も楽しみにしていて欲しい。
(次ページへ続く)
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