痛レースカーで一番乗りのメロンインテ
3月11日に発生した東日本大震災は、日本のモータースポーツ界にも激震をもたらした。SUPER GTをはじめ、フォーミュラニッポンや全日本ジムカーナ選手権といった国内トップカテゴリーの開幕戦は、のきなみ中止か開催延期に。いつもなら最も遅く開幕を迎える全日本ラリー選手権が、国内では一番早くに開幕することになったのだ。
もちろん、主催者も開催の是非を苦慮したに違いない。しかし、開催を通じて被災地に向けたチャリティーを行なうという発表は、われわれチームとしても願ってもないことだった。一時は滞っていたガソリンの供給も落ち着きを取り戻し、世間の評価でも過度のイベント自粛については疑問を呈するようになってきていた。われわれができることは、目の前のイベントを全力で走り、ファンのみなさんにモータースポーツの興奮や楽しさを伝えることだけ。ならば、われわれが精いっぱいの力でイベントを盛り上げることで、被災地に向けたエールを送る事だって可能なはずだ。
4月8~10日、佐賀県唐津市にて全日本ラリー選手権開幕戦「ツール・ド・九州2011」が開催され、メロンブックスラリーチャレンジ“チーム2011”は今年度の活動の第一歩を踏んだ。会場に集まった参戦マシンは、例年より少ない33台。やはり東北・関東方面からの参戦が少ない印象だ。ここにマシンを並べる事ができなかったチームの分も、われわれが全力でイベントを盛り上げなければ!
筆者が松浦河畔公園に設けられたサービスパークに入ったのは、8日の午後3時過ぎ。すでに先発隊の手でチームブースの設営が終わっていた。天候はどんよりとした曇り空で、時折小雨がぱらついている。気象庁の予報では、九州北部は明日になれば天候が回復するとのこと。もしかすると、明日の朝一発目のセクションでは濃霧になるかもしれない。
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