感動のチャンピオンから約1年!
去年の新城ラリーで、メロンブックスカラーのホンダ・シティを駆った廣瀬・中村コンビが全日本ラリークラスチャンピオンに輝いたことはお伝えした(関連記事)。痛車初のチャンピオンということで、専門誌の表紙に起用されるほど話題になった。
あれから約1年。今度はランサーエボリューション7となってメロン号は再び新城ラリーに帰ってきた! ドライバーは今やお馴染みの浜選手だ。
しかし、浜選手は前戦のラリー北海道でラリーデビューをしたばかり。ラリー歴4日(!)とのこと。ターマック(舗装路)ならではのクラッシュやコースアウトが続出する、この難コースをどのように戦うのか。コ・ドライバーの中村選手に聞いた。
「前戦のラリー北海道は100%練習のつもりでした。今回は練習半分、攻め半分でいくつもりです。ただ、まだ浜選手がペースノートや、他選手のタイムを見て走りを決めるという、ラリーならではの戦い方に慣れていないので、とにかくリタイヤをしないように慎重にいきます。最終戦の吉野ヶ里戦では、100%の本気で走れるようにしたいですね」
セレモニアルスタートが終わり、最初のSSである「ほうらいせん1」に向けてメロンランサーがスタート。ここは観客が見ることのできる数少ないSSだ。当然ギャラリーの数も多い。しかし、クラッシュも多い。舗装されていない部分の砂利をラリーカーがどんどん掘っていってしまうので、走行順が後になればなるほど、路面は掻き出された砂利でいっぱいになり、滑りやすくなる。現に、このSS1でリタイヤしてしまったチームもあった。
だが、メロンランサーは無事にギャラリーの前を駆け抜け、決して色物マシンではないことをアピールした。ただ、タイム的にはかなりトップと差が開いており、SS1終了の時点で21秒ちょっとの遅れとなった。慎重に走るも、ペースノート走行に不慣れなため、途中で「あわや!」というシーンもあったそうだ。浜選手曰く「たくさんペースノートを読まれると、頭が処理しきれなくなってボーッとしてきちゃうんですよねえ(笑)」だそうだ。中村選手は「どうしても突っ込み重視のコーナリングになりがちだったので、スローインファーストアウトを心がけるようにアドバイスしました」と話してくれた。
その後、すべてのSS(1~6まで)を走りきったメロンランサーは、無事にサービスパークへと戻ってきて、DAY2に備えて車両の整備をして、そのままDAY1は終了した。
DAY2の目標を両選手に聞いた。
浜選手「なんとか8位くらいまで上りたいですね。今日は他のクルマがだいぶリタイヤしたみたいなので、その点は慎重にいきます!」
中村選手「DAY2のSSはどれも立体的で、タイト&ツイスティーなんです。日本のターマックでは最高難度と言ってもいいでしょう。とにかくリタイヤだけは避けたいですね。8位は……いけるかな?(笑)」
去年のように優勝とはいかないかもしれないが、無事に完走できるように応援して欲しい。
(次ページへ続く)

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