メロンインテグラ、四国・愛媛に上陸!
全日本ラリー選手権Rd.3「ラリー北海道2010」において、ミッショントラブルによる無念のリタイヤに終わってしまったメロンブックス・ラリーチャレンジ。デイ1ではクラス3番手を走行しており、もしもこの順位のままフィニッシュしていたら、その後のシリーズ展開をかなり有利な形で進めることができたのだが……。
だが、くよくよしている暇は無い。その3週間後、早くも次の参戦イベントであるRd.4「久万高原ラリー2010」(6月12~13日)がせまっているのだ。大急ぎでインテグラの修復を終え、さらにダート仕様から舗装仕様へとセッティングを変更。わずか2回の走行テストを行なったのみで、なんとかギリギリのタイミングで愛媛へとマシンを送り込んだのだった。
Rd.4「久万高原ラリー2010」の舞台となる愛媛県久万高原町は、松山から南に約1時間ほどの高知との県境に位置する町。西日本最高峰の石鎚山が東にそびえており、そこから伸びる屏風のような山々によって四方を囲まれている。南国には珍しく冬には大雪が降るそうで、サービスパークがおかれる美川スキー場は四国でも数少ない天然雪のゲレンデが広がり、その筋には有名な場所なのだとか。
「久万高原ラリー2010」は、総走行距離221.52km、そのうちスペシャルステージは10SS、105.76kmで構成されるターマック(舗装)ラリーだ。国内ターマックイベント最長を誇る名物の「美川」ステージをはじめ、まるでヨーロッパアルプスのような稜線を走る「大川嶺」ステージなど、それぞれに特色のあるフィールドがクルーを待ち受けている。いずれのステージも標高が高く、最高所では1400mほどの高さがあり、特にNAマシンではピークパワーの落ち込みも激しい。また山岳地ゆえに天候の変化も大きく、「ラリー北海道」とはまた違った意味で、マシンとクルーのタフネスさを問われる一戦となるだろう。
筆者が美川スキー場のサービスパークに入ったのは、12日(土)の朝10時。すでに選手たちはレッキ(事前試走)に出発しており、サービスパークには各チームの色とりどりのテントが立ち並んでいた。今回のメロンブックス・ラリーチャレンジは、メカニック2名と監督兼マネージャーである筆者の、計3名というきわめて小規模な編成だ。だがメロンブックスインテグラを製作したシロキヤレーシングサービスの金子社長みずからメカニックに加わってもらっていて、少人数ながらあらゆる事態に対応できる体制となっている。
やがて、選手たちがレッキから帰還。戻ってきた本番マシンはジャッキアップして下準備を進めたあと、メカニックの手で車検場へと運ばれる。この「久万高原ラリー」では例年ホンダ車が多く車検に引っかかっていたので心配していたが、今回メロン号はすんなりと車検を通過してホッと一安心だ。
記者会見の様子
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