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そうだ京都へ行こう(痛車を見に)

ラリー×痛車×街興し=なんたん痛車祭!

2009年05月13日 22時00分更新

文● 有馬桓次郎

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モータースポーツと痛車イベントのコラボ!

 じつは、近畿地方で100台以上を集める痛車イベントが開催されたことは、これまで一度も無い。東京の秋葉原と並ぶ西の聖地・大阪日本橋を持ち、痛車に乗るファンも関東と同じくらいいるはずなのに、開催できるだけの場所が無かったのか、はたまたイベント開催を考える人自体がいなかったのか、これまでそのような機会がまったく無かったのは事実である。

 今回の「なんタン痛車祭」は、国内最高峰モータースポーツとのコラボレートで開催された日本初のイベントであるとともに、近畿地方初の大規模な痛車イベントとして注目を集めた大会だった。

 その発端は、今年のお正月のこと。全日本ラリー選手権第2戦「KYOTO南丹ラリー」を主催するモータースポーツクラブ・シンフォニーから、たくさんの観客を呼び込める面白いイベントはないだろうか、との打診があったことからはじまる。

 昨年までの「KYOTO南丹ラリー」は、競技車のメンテナンスを行なうサービスパークと観戦ポイントであるギャラリーステージを「府民の森ひよし」に置いていたが、今年はサービスパークが別の場所に移転となり、その敷地がまるまるイベント広場として使えることになったのだ。そこで手をあげたのが、以前から近畿で大規模イベントを開催したいと考えていた痛車サークル・京都痛車組合。話はトントン拍子にすすみ、地元の南丹市商工会もまき込んで「街興し」もテーマに入れた一大イベントとなったのだった。

 9日午前6時。会場となった「府民の森ひよし」の開門にあわせて、続々と痛車が会場入りしてくる。中には前夜から入って近くの駐車場で夜を明かした猛者もいたようで、入場受付前は長い行列が出来上がっていた。

 会場は見渡すかぎりの広い芝生広場。晴れた日には地面もしっかり締まっているけれど、今回は前日まで降り続いた雨によって、ところどころでタイヤが空転するほどのひどい泥濘が出来上がってしまった。中には身動きが取れなくなって運営スタッフに後ろから押されるクルマもありながら、濃霧のなか決められた展示場所に並べられていく。ちなみに今回は、一般の観客にも比較して見てもらえるよう車種別に分けて展示が行なわれていた。

 開会式が行なわれた午前9時には、すっかり霧も晴れて真夏を思わせるような陽気に。当日参加も合わせて全160台の痛車が集結し、まるでピクニックのような気持ちのいい空気のなか、参加者は自慢の痛車を多くの来場者に披露していた。

(次のページへ続く)

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