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痛車でラリー! メロンインテ3年目は頂点への戦い 第7回

痛車が増えた全日本ラリー

メロン号絶体絶命! モントレーラリーで悪夢のクラッシュ

2012年09月03日 19時00分更新

文● 中村信博 ●撮影/中島正義、うえのふみお

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ワンピースの痛車も参戦したモントレーラリー
しかし、メロン号はまさかの展開に!

 当初はリザーブイベントとしてスキップが予定されていた、全日本ラリー選手権第3戦「がんばろう! 福島MSCCラリー」でクラス4位に滑り込み、かろうじてタイトルレースに踏みとどまったメロンブックスラリーチャレンジ(MRC)。その後は予定通り、第4戦「ARKラリー洞爺」への出場を見合わせたことで、夏の連戦に向けた約2ヵ月間の準備期間を得ることができた。

 MRCはこれからシーズン終了まで全部のイベントに参戦する予定だが、ここで2ヵ月間のお休みがあるのは、メロン号をしっかりメンテナンスできるので非常にありがたい。グラベル2連戦でダメージが蓄積されたメロン号を念入りに整備して、シーズン開幕前のコンディションまで回復させることができた。夏以降の連戦に向けて、チームの準備は万全だ。

 8~9月には、3つのイベントが立て続けにやってくる。そのなかで一番の重要イベントは、9月14~16日に開催される第7戦「ラリー北海道」だ。十勝平野全域を舞台に開催されるこのイベントは、走行距離がきわめて長い耐久イベントである一方、完走して獲得できるポイントもとても大きい。ここで好成績をあげることで、シリーズを一気に優位にすることができるのだ。

 だが、その前に2つのイベントが控えている。7月28~29日に開催される第5戦「モントレー」と、8月25~26日の第6戦「丹後半島ラリー」だ。どちらのイベントもターマック(舗装)イベントとして開催されるけれど、ターマックを超得意とするメロン号としては、どちらのイベントもクラス優勝以外に狙うべき順位は無かった。シリーズトップをひた走るBOOBOWチームのブーンX4(ドライバー:村田康介選手)との戦いを「ラリー北海道」までに互角に持ち込むには、まずは夏のターマック2連戦をクラス優勝することが絶対条件なのだ。

プロトン・サトリアネオに加え、話題のトヨタ・86を参戦させてきたクスコレーシング

 しかし、ここにきてMRCにちょっとした、でも勝負にもかかわる重大な問題が浮上していた。当初からシーズンのどこかで参戦を休むかもしれないとしていたコドライバーの田中直哉選手が、第5戦と第6戦の2回のイベントで参戦できないことが明らかとなったのだ。田中選手の代役に抜擢されたのは、女性コドライバーとして活躍している漆戸あゆみ選手。これまでに何度もクラス優勝を飾っている経験豊富な選手だけど、はたしてドライバーの眞貝知志選手とのコンビネーションは大丈夫なんだろうか。テストの結果、眞貝選手は「問題なし」としているが……。

 一抹の不安を抱えながら、MRCは真夏の3連戦の初戦となる群馬「モントレー2012」の日を迎える。今回のレポートは、いきなりの大波乱となった7月28日のデイ1の模様からお届けしよう。

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