九州は佐賀から戦いが始まった!
いよいよ始まった、メロンブックス・ラリーチャレンジ2010の全日本ラリー選手権挑戦。その最初の参戦イベントである全日本ラリー選手権Rd.1「ツール・ド・九州2010」が、4月9日~11日の日程で佐賀県唐津市を舞台に開催された。すでに多くの方がご存知の通り、我がチームの「メロンブックスDUNLOPテインBRIGインテグラ」(眞貝知志/田中直哉組)は、秒差の接戦を制してJN-3クラス優勝!
今年からチーム代表としてメロンブックス・ラリーチャレンジと関わることになった筆者だが、大混戦となった開幕戦の模様はいかなるものだったのか、その内幕をチーム関係者としての目線から見てみよう。
筆者が自走で九州入りしたのは、9日の正午前。まずは福岡空港に立ち寄り、東京から飛行機で九州入りした関係者をピックアップして、14時過ぎにはサービスパークとなった唐津市の松浦河畔公園国際交流広場に入った。すでにサービスパークでは先発隊がサービステントの開設を終えており、メカニックへの挨拶を済ませると、後はレッキ(事前試走)中のマシンの帰還を待つばかり。
関係者との合流前に、空港近郊にある志免炭鉱立坑櫓を見学。まるで要塞のようなこの巨大な建造物は、戦前に建てられた鉄筋コンクリート製のエレベーター跡だ。地下400mにある坑道から石炭を掘り出すためのもので、現在は産業遺産として公園の一角に保存されている
やがて、各チームの競技車が続々とレッキからサービスパークに帰ってきた。クルーによると、コースの状況はおおむね良好、ただし明日以降の本番での天候が気になる、ということだった。この時点での予報では、土日とも曇りで降水確率は50%前後。事前にドライ路面を想定したタイヤローテーション表をドライバーから受け取っていたが、天候によってはウェット路面を想定したものに変更する必要があるかもしれない。
17時から、唐津市内中心部にある唐津神社にてセレモニアルスタート。全日本ラリー選手権の開幕戦となる「ツール・ド・九州」では、毎年セレモニアルスタート前にラリー関係者の安全を祈願して唐津神社でお祓いをうけるのだ。その後は選手一同が境内の階段に勢ぞろいして記念撮影、そしていよいよ唐津神社の大鳥居から1台ずつフラッグが振られてスタートしていく。
最新の天気予報では、降水確率は昼の予報の時と変わらず。でも空気はじっとりと湿り気を帯びていて、空から今にもポツリときそうな雰囲気だ。たとえ唐津市内では降雨が無くても、主戦場となる山間部では通り雨が降る可能性もある。これはいよいよレインタイヤを準備する必要があるかもしれない。
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