やはり女子からの意見が重要ということで……
いい年したオッサンである筆者が「かわいい」と言っても説得力はゼロだ。ここは女子の忌憚のない意見を伺うべく、当初設定されている「20代後半」つまり「アラサー」からは若干年齢層は離れてしまうのだが、カリスマバイク女子で現在普通自動車免許取得中の美環さん(永遠の18歳)に見てもらうことにした。ホントは運転してほしいところだが、取材時の美環さんは「仮免」であったため残念ながら見送りに。
まずは企画趣旨を伝えずに中を見てもらったところ「こんな内装の車は初めてかも」「車って、黒い内装が多くないですかぁ? この車、オシャレですねぇ。シャレオツっすー!」と好印象の様子。掴みはOKだ。
そこで女子向けの車両であると伝え感想を聞いたところ「女子向けっていうと、パステル系のピンクとかが多いですけれど、バーガンディというのかしら? 何となくオトナな感じがします。あとキラキラ系じゃないですから、広い年齢層にも受け入れられそうですね。普段はママが乗って、時々娘さんが乗ってもいいし、男の人が乗っていても不思議じゃないかも」という模範的な解答。
ここで注目は「普段はママが乗って、時々娘さんが乗っても受け入れられる」という点。実はN-WGNの前モデルの女性購買層は、30代と50代を中心とした20代~50代で占められており、さらに20代に至っては男性の2倍の比率で購入していたのだとか。つまりママ(50代)が所有する車を時々娘(20代)が運転する、もしくはその逆、ということは十二分に考えられるわけで「ママの車、キラキラ系(軽)で恥ずかしい」では、多感な年頃を持つ娘と、母親との関係に軋轢を生じ、家庭不和になりかねないのだ。
色見だけの話ではエレガントカラーコレクションは終わらない。カバーやハンドルの手触りが好印象なのだ。美環さんの言葉を借りると「車の本革シートって、素足で座るとペタペタして嫌なんですよー。このカバーは暑い夏でもサラッとしていていいですね。ハンドルを触った感触もイイっすねぇー」というもので、中央はファブリック、両サイドは合皮というシートが多い軽自動車の中において、一つ上をいく質感に満足だ。
ハンドルカバーは、アウディの高級車にも似たスムースレザーの感触はイイモノ感に溢れている。常に触れているものだからこそ、こういったところはとても大事だ。赤いステッチは、どことなくスポーティーにも思える。樹脂製ハンドルやシフトレバーでは、やっぱり気分が乗らないものだ。
機能面では、助手席に何やらヒモが。これがアイデア賞モノで、カバンの取っ手部分を結び、運転中カバンがあまり動かないようにするというもの。これは女性ならではの発想といえるだろう。
ちなみに、エレガントカラーコレクションに含まれないが、試乗車のシフトレバーにはキラキラしたイミテーションが入ったカバーが取り付けられていた。ホンダアクセスは昔からこのキラキラカバーを販売しているそうだ。筆者はまったくピンと来なかったものの、若い女性の中にはキラキラしたスマホカバーを好む人もいるし、長年販売しているということは、需要があるということだ。
エレガントコレクションにはワイヤレスキーのデコレーションカバーも用意されている。こちらはネイビーではなく、シャンパンゴールドをベースにレリーフが入った、ゴージャス感溢れるもの。ゴールドよりカーボンの方が大好きという「典型的な男の子」な筆者は、またしてもピンと来なかったのだが、このキーカバーを美環さんに見せたところ「こういうのもあるんですかぁ。面白いですねぇ」と興味津々。彼女に持って貰うと金色の鍵が途端に萌えアイテムと化して、興味を抱いてしまうから不思議だ。
こうして一通り見てもらい、撮影をした後にいつもなら現場でお別れなのだが、時間が押してしまい、美環さんを次の現場まで送り届けることに。現場に到着すると某社の女性広報が出迎えてくれたのだが、彼女は最初「新しいN-WGNですか?」と車を観察していたが、エレガントカラーコレクションのエンブレムを見た途端「ホンダって、女性向けの車両を出しているのですか?」と驚いた様子。商品について伝えなかったのだが「結構センスありますね。かわいいですねコレ。ホンダがこういう事をするって意外」と好反応。わかりやすいメッセージ性と意外性に、新たなブランドの誕生を感じた。
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