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マイクロソフトのMDM/MAMを通じて、業務端末上にあるReaderアプリを一元管理

アドビがMS Intune対応「モバイル版Acrobat Reader」発表

2015年11月20日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 アドビは11月19日、「Adobe Acrobat Reader for Microsoft Intune」を発表した。マイクロソフトのMDM/MAM(モバイルデバイス/アプリケーション管理)サービスである「Microsoft Intune」に対応しており、管理者はIntuneのコンソールを通じて従業員デバイスへの一元的なアプリ導入や管理が行える。

マイクロソフトのIntuneと連携するモバイルアプリ版Acrobat Reader(画像は公式ブログより)

 Intuneは、マイクロソフトのSaaSスイート「Microsoft Enterprise Mobility Suite」に含まれるMDM/MAM(関連記事)。管理者は、従業員が持つ業務用のiOS/Androidデバイスを、ポリシーベースでリモートから一元管理できる。

 今回、IntuneのMAM機能をネイティブサポートする世界初のモバイルアプリの1つとして、Acrobat Readerがリリースされた。Android版はすでにGoogle Playで提供おり、iOS版も今月中に提供開始される予定。

 ユーザー(従業員)は、社内ポータルから同アプリをダウンロード/インストールすることができる。ダウンロードの際には、このアプリがIT部門により管理されることが通知される。

従業員は社内ポータルからAcrobat Readerアプリをダウンロードする。このアプリがIT部門により管理されることが通知される

 管理者は、自社のポリシーに従って、Intuneのコンソールから全社内のAcrobat Readerに対するさまざまな制限をかけることができる。たとえば、業務関連のPDF文書をIntune管理下のアプリ以外では閲覧禁止にしたり、アプリ間でのテキストや文書のコピー&ペーストを禁止したり、起動時にPINコード(パスコード)の入力を求めるようにしたりできる。

Intuneの管理コンソール。ここから社員のデバイス上にあるAcrobat Readerアプリをポリシー制御できる

 また、デバイスの紛失時や従業員の退職時には、当該デバイス上のAcrobat Readerアプリへのアクセスを無効にしたり、関連する機密データとともに消去(リモートワイプ)したりすることも可能だ。

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