本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第9回は、ウェブページやウェブサイト全体をPDFに変換してみる。

ウェブページをPDFに変換する方法
ウェブページやオフィス文書をPDFファイルに変換しておくと、保存や管理、共有などがしやすくなる。「Adobe Acrobat DC」がインストールされている環境なら、とても簡単にさまざまな方法でPDFにできる。
資料になりそうだったり、デザインがよかったりするウェブページを見つけても、いつなくなってしまうかわからない。そんな時は、PDFファイルにして保存しておくのも手だ。Internet ExplorerやGoogle Chrome、Firefoxなどのブラウザーであれば、「Adobe PDF ツールバー」のボタンをクリック。とても簡単にPDFファイルを作成できる。
ツールバーが表示されていない場合、IEならタイトルバーを右クリックして、「Adobe Acrobat Create PDF Toolbar」にチェックを入れる。ChromeやFirefoxでは、拡張機能の設定画面で「Adobe Acrobat」を有効にすればいい。
欲しい部分だけPDF化するには
ウェブページ全体をPDF化すると、たとえばトップメニューやサイドバーなど不要な部分が含まれてしまうことがある。IEのみの機能ではあるが、欲しい部分だけをPDF化したいのであれば表示領域を選択することもできる。
「選択」ボタンを押して、PDFにしたい部分をクリックするとその領域全体が黒線で囲まれる。問題ないようであれば、「変換」をクリックしてPDFファイルを作成しよう。
印刷メニューからPDFファイルを作成してみる
Windows 10の標準ブラウザーであるEdgeにはツールバーが用意されていないので、印刷メニューからPDFファイルを作成する。この方法はブラウザーに限らず、印刷可能などんなアプリでも利用できるので覚えておこう。
ウェブサイト全体をPDF化する方法
ウェブサイト全体を保存したい場合は、Acrobat DCから操作する。URLを指定し、リンク先を片っ端からPDFに追加してくれるのだ。手動でページを追加していくよりはずっと楽にPDFファイルを作成できる。ただし、ウェブサイトによっては数百ページ、数千ページになる可能性もある。そんな時は、「レベル数を指定」で1レベルにしておくといいだろう。
Acrobat DCの「PDFを作成」から「Webページ」を開き、「複数レベルをキャプチャ」にチェックを入れる。保存したいウェブサイトのURLを入力し、「作成」をクリックすればいい。レベル数を指定する場合は、オプションを利用できる。「同じパスのページだけを取得」にチェックを入れると入力したURLよりも下位のウェブページのみを保存する。「同一サーバーを使用」にチェックすると同じサーバーを使っているウェブページのみを保存してくれる。

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