本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第82回は、アクセス権や透かしを設定してPDFの内容をコピーされないようにしてみる。
許可する操作を指定できる「アクセス権」の設定方法
営業資料や見積もり、社内文書など、外部に漏洩してほしくない重要資料は無制限にコピーされたくないもの。そんな時、Acrobat DCなら、PDFにアクセス権を設定し、許可する操作を指定できるのだ。とはいえ、表示している画面全体のキャプチャーを撮れば、画像としてコピーすることは可能。その場合は、透かしを設定して流用されないようにしておくといい。
まずは、アクセス権を設定しよう。ファイルのプロパティから「セキュリティ」タブを開き、「セキュリティ方法」のプルダウンメニューから「パスワードによるセキュリティ」を選択する。ダイアログが開くので、「文書の印刷および編集を制限。これらの権限設定を変更するにはパスワードが必要」にチェックする。印刷や変更、テキストや画像のコピーといった操作を禁止し、パスワードを設定しよう。後は、「OK」をクリックし、ファイルを保存する。
これで、PDFを編集しようとするとパスワードを求められるようになる。PDFの送付先にパスワードを教えなければ、相手は編集できなくなるというわけだ。ちなみに、「文書を開くときにパスワードが必要」にチェックし、文書を開くパスワードを設定しておくと、閲覧時にもパスワードを求められるようになり、さらにセキュリティが向上する。
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