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柳谷智宣がAdobe Acrobat DCを使い倒してみた第95回

利用目的に適したPDF規格になっているかプリフライトする方法

2019年05月17日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

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本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第95回は、利用目的に適したPDFになっているかプリフライトで確認してみる。

PDF/XやPDF/Aなど、目的に合わせた規格で保存するには

 PDFはさまざまな用途に適した設定が用意されている。画像サイズを小さくしてウェブ表示に適したり、フォントまで外してとにかく軽量にしたもの、暗号化してセキュリティーをかけたものまでいろいろある。しかし、印刷用なのにフォントが入っていなかったり、長期保存用なのに外部コンテンツを参照していたりすると、目的を果たせなくなってしまう。

 そこで、PDFの目的によって、PDF/XやPDF/A、PDF/Eといった規格がISOで定義されている。この形式で保存されているなら、きちんと設定されていると言うことが保障されるわけだ。

 PDF/Xは印刷することを目的とした規格で、フォントやカラー空間リソースなどを含む必要があり、PDF/Aはファイルを長期保存するための規格で、暗号化やLZW圧縮、埋め込みファイル、外部コンテンツへの参照などを禁止している。PDF/Eは技術文書のインタラクティブな交換のための規格で、CADデータやアニメーションなどを組み込めるようになっている。

 もちろん、自分で勝手に選ぶのではなく、PDFファイルを渡す印刷所やアーカイブする組織の担当者から、どの形式で保存すればいいのか確認すること。

 PDF/XやPDF/A、PDF/E形式で保存する場合は、まず「ツール」から「PDF規格」を開く。右側に保存メニューが表示されるので、目的の規格を選べばいい。もし、保存しようとするPDFが、選択したプロファイルに準拠していない場合は、変換できない。

「ツール」から「PDF規格」をクリックする
保存する形式を選ぶ。ここでは、印刷用のPDF/Xを選択した
ファイルの保存場所を選択する
規格に準拠していない場合、ファイルは保存できるが変換はできず、エラーが表示される

変換できなかったら「プリフライト」で原因をチェック!

 変換できない場合は、「プリフライト」で原因をチェックできる。変換メニューの一番下にある「プリフライト」をクリックし、保存したいPDF規格を選択する。「解析」をクリックすると、どの部分でエラーになっているのかが表示される。「解析してフィックスアップ」をクリックすると、自動的に問題を修正してくれる。しかし、想定通りに印刷できなくなるといったトラブルも出かねないので、できれば元データをきちんと修正して規格に準拠させてから変換することをオススメする。

プリフライトを開いたら、エラーになった規格を選択し、「解析」をクリックする
解析結果が表示されるので、元ファイルを修正しよう
「解析してフィックスアップ」を実行すると、問題を解消することはできる

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