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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第62回

「iPhone 9」と名乗らせても違和感がない:

アップルiPhone SE2の噂に期待する理由

2019年10月11日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●カメラのさじ加減

 さて、ここで変数になりそうなのがカメラです。

 iPhone 11シリーズは2〜3個のカメラが搭載され、しかもいずれのモデルにも13mm/f2.4の超広角カメラが備わり、これまでにないワイドで迫力のある写真が撮影できるようになりました。それだけでなく、広角カメラで撮影しているときにも作動し、プレビュー画面に広角カメラのフレームの更に外側を表示させたり、記録して後からフレームの範囲を拡げられるようにしたり、シーンの情報を集める役割を担っています。

 その結果、ナイトモードやDeep Fusionといった暗所や光量が足りない場面での画質向上が顕著となりました。またiPhone 11でも人物以外の被写体を捉えるポートレートモードに対応するようになり、撮影の自由度が拡がりました。

 このように複数のカメラを搭載する形でiPhoneの写真は進化していますが、新しいiPhone SEはどうなるでしょうか。ボディ自体がiPhone 8を踏襲するなら、搭載されるカメラは1つになるはず。しかしそのカメラの仕様については議論の余地があるのではないでしょうか。

 アップルはiPhone XRで、1つのカメラながら機械学習処理を用いて人物に限ってポートレートモードの撮影を実現しました。iPhone SEの後継モデルにiPhone XR相当、あるいはiPhone 11の広角カメラが搭載されれば、ポートレートモードに対応する可能性もあるはずです。

 処理をする心臓部にはiPhone 11と同じA13 Bionicが搭載され、アルゴリズムの刷新でペットにも対応するなら、iPhone 8サイズでポートレート撮影が楽しめる、非常に魅力的なカメラに仕上がることになるのではないでしょうか。

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