3万円台だがコンピュータとして使える:
アップル第7世代iPadの破壊力が大きい
2019年10月08日 09時00分更新
●破壊的なのは価格
確かにiPadOSはこれまでのiPadでできることを更に拡張してくれるパワフルさを、iPadにもたらしてくれます。その破壊力は、個人的には非常に大きく、アップルが言うほとんどの場面で取り出すコンピュータをiPadに転換できるという論には納得できます。
しかしそのiPadが10万円ではなく、日本でも税抜き3万4800円で実現した点が、最も大きなインパクトになるのではないでしょうか。3万円台のノートパソコンでPhotoshopを動かしたり、4Kビデオ編集をしようとは思わないかもしれません。しかしiPadではかなり快適なレベルで実現できます。
カジュアルな利用の中では最も負荷のかかりそうな仕事をこなせるコンピュータの価格をぐっと引き下げることに成功したiPadは、そろそろタブレットとしてではなく、コンピュータとしての評価をするべきタイミングにさしかかってきているのではないでしょうか。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
この連載の記事
-
第317回
Apple
アップル初のApple Parkでの開発者イベント、初公開の「Loop Building」とは -
第316回
Apple
「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える -
第315回
Apple
アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問 -
第152回
Apple
アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか -
第151回
Apple
iPhone分解アートと、Appleが目指す未来 -
第150回
Apple
アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか -
第149回
iPhone
アップル「iPhone 13」4つの魅力 -
第148回
iPhone
アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと -
第147回
iPhone
アップル製品ラッシュふたたび? -
第146回
iPhone
アップルはiOS 15で「時間の支配権」をユーザーの手に取り戻させようとしている -
第145回
Apple
アップル新型「iMac」驚きの電源 - この連載の一覧へ