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米IBMと米Butterfly.netがPlayStation 2ゲーム開発向けLinuxグリッドを提供

2003年02月28日 00時00分更新

文● 編集部

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米Butterfly.netは、(株)ソニーコンピュータエンタテインメントの『PlayStation 2』向けのツールおよびミドルウェアに関する契約を締結したと発表した。この契約は『PlayStation 2』のネットワーキングサービスなどを提供するためのもので、これに基づき、米IBMとButterfly.netはネットワークゲーム開発者をターゲットとしたコンピューティンググリッドを稼働させるという。

新たに稼働を開始する、PlayStation 2向け“Butterfly Grid”は、ハードウェアにIBMのブレードサーバ『IBM eserver BladeCenter』(各ブレードにXeonを2基搭載、14枚のブレードを使用)を採用し、グリッドコンピューティングの標準仕様であるOSGA(Open Grid Services Architecture)に準拠した監視システム、アプリケーションサーバ『WebSphere』、データベース『DB2』などから構築される。OSにはLinuxを採用した。このシステムには、特定のサーバに接続しているユーザー数が多すぎると、自動的にサーバブレードを再構成し、負荷の少ないサーバにユーザーを転送するなどの機能をもつ。

このシステムを利用することで、PlayStation 2向けゲームの開発者は、稼働中のグリッド上で直接ゲーム開発を行なうことが可能になり、オンラインゲームの安定性やパフォーマンスを確認できるようになるという。利用にはユーザー登録が必要。登録するとサンプルゲームやクライアントライブラリ、サーバソフトウェアなどを含む開発キットが送付される。

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