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日本IBM、普及版メインフレームを発表

2002年02月22日 18時07分更新

文● 編集部

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日本アイ・ビー・エム(株)は、メインフレームマシンであるzSeriesのローエンドマシン『IBM eserver zSeries 800』(以下、z800)を3月29日より発売すると発表した。

IBM eserver zSeries 800IBM eserver zSeries 800。内部液冷機構が不要な空冷システムのため、zSeries 900と比べてスリムな筐体になっている。

z800は、既存のメインフレームマシン『IBM eserver zSeres 900』(以下、z900)と同等の機能を持ちながら、導入しやすい価格で提供する製品。1つのプロセッサ・モジュールに5つのプロセッサ・ユニットを搭載したMCM(Multiple Chip Module)や、CPU、I/Oなどのシステム資源を最適化するIRD(Intelligent Resource Director)、サーバ自己管理機能eLizaなど、z900と同等の機能が利用可能になっている。z900と比べて、処理性能を低くした(Z900が250MIPSから2500MIPSなのに対し、z800は40MIPSから625MIPS)ほか、プロセッサの発熱量を減らし、液冷システムを省くなどして低価格を実現しているという。

製品ラインナップは、プロセッサ数に応じた9種類の汎用モデルと、結合機構モデル、Linux専用モデルが用意される。製品ラインナップは以下のとおり。

0E1、0A1、0B1、0C1、001
プロセッサ数……1
0A2、002
プロセッサ数……2
003、004
プロセッサ数……3~4
0CF
プロセッサ数……1~4
結合装置モデル
0LF
プロセッサ数……1~4
Linux専用モデル

汎用モデルのうち、もっともローエンドに当たる0E1は日本国内向けのみに4月末より発売される。汎用モデルでは、z/OS、OS/390、z/VM、Linux for zSeriesのほかに、新たに発表されたz/OS.eが動作する。

z/OS.eは、z/OSベースに開発されたz800専用OSで、COBOL開発環境などを省き価格を下げた製品。ERPやCRMなどの業務系アプリケーションを動作させるプラットフォームとしての用途を想定している。

z800の価格はオープンプライス。z/OS.eは、z800向けに新たに設定されたエンジン単位の価格設定であるzELCにより、z/OSの10分の1程度の価格で導入することが可能になるという。

20日に行なわれた記者発表では、日本アイ・ビー・エム(株)理事 エンタープライズサーバ製品事業部長の星野裕氏がz800について紹介し、同社のメインフレーム戦略を説明した。

日本アイ・ビー・エム(株)理事 エンタープライズサーバ製品事業部長 星野裕氏
日本アイ・ビー・エム(株)理事 エンタープライズサーバ製品事業部長 星野裕氏

zSeriesは2000年10月に発表されて以降、全世界で1500台の導入実績があり、特に案件ベースではLinux分野の成長が著しいという。そこでz800の主なターゲットとしては、既存のUNIXサーバやIAサーバを統合した業務システム、既存の他社製メインフレームマシンの置き換え、従来のS/390などとの置き換えといった需要をねらい、導入に要するハード/ソフトにかかるコスト“Total Cost of Acquisition”だけでなく、運用にかかわる人件費なども含めた、「真のTCO削減のための有効なソリューションとして提供する」と語った。

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