(株)ホライズン・デジタル・エンタープライズ、Linuxサーバ管理ソフト『HDE Linux Controller 2.4 Professional Edition』を発表
2001年06月07日 15時30分更新
(株)ホライズン・デジタル・エンタープライズ(以下HDE)は、『HDE Linux Controller 2.4 Professional Edition』(以下HDE Pro 2.4)を6月30日に発売する。価格は9万8000円。
HDE Pro 2.4のメインメニュー。 |
「HDE Linux Controller」シリーズはWebブラウザを使ったGUIにより、Linuxのサーバ設定/操作が可能になるソフトウェア。あらゆる設定をマウスクリックで行なうことができる。またユーザー登録を一括して行なう機能や、不正アクセスがあった場合に警告メールを送信するなど、サーバ管理者の負担を軽減するための機能も有する。用途に応じて、以下の4つのラインナップが提供される。
- Webサーバやファイルサーバを簡単に構築できる「Standard Edition」
- サーバを遠隔地から管理できる「Professional Edition」
- 複数のサーバを一括管理することができる「Enterprise Edition」
- バーチャルドメインサービスを提供できる「ISP Edition」(予定)
HDE Pro 2.4では、基本的なサーバ構築/管理機能を提供する『HDE Linux Controller 2.4 Standard Edition』に加えて、
- SSLで保護された通信によるサーバ管理機能
- サーバ管理者の一部の権限を他者に委譲する機能
- 障害時にメールを送信する機能
などが追加されている。
サーバ管理権限の委譲設定画面。 |
レポートメール設定画面。 |
また、HDE Pro 2.4では、旧バージョンの『HDE Linux Controller 2.0 Professional Edition』に対して、
- Red Hat Linux 7.0/7.1、Turbolinux 6.5に対応
- SSL鍵と証明書の設定機能
- パケットフィルタの詳細設定機能
- ユーザー一括登録項目数が3項目から14項目に増加
SSL鍵設定画面。 |
ファイアウォール設定の画面。 |
ユーザー一括追加画面。 |
といった機能が追加されている。ユーザー一括登録はcsvファイルを作成し、そのファイルをアップロードすることで行なう。14項目の内訳は以下のとおり。
- ユーザー名
- パスワード
- グループ名
- 本名などの付加情報
- ログインシェル
- 転送メールアドレス
- メールパスワード
- ファイルサーバパスワード
- ユーザーの有効期限
- FTPログインの可否
- ディスク制限容量
- ディスク超過許容量
- インデックスノード(※1)制限数
- インデックスノード超過許容数
一方、今後「ISP Edition」や「Enterprise Edition」がフォローする予定の、Webバーチャルホストの設定といった機能が省略されたほか、設定復元機能も削除されている。
HDE Pro 2.4の動作環境は以下のとおり。
- CPU……Pentium互換プロセッサ 233MHz以上
- メモリ……128MB以上
- HDD……50MB以上の空き容量
- Red Hat Linux 6.2/7.0J/7.1、Turbolinux 6.1/6.5
なお、今後の計画については、7月末には『HDE Linux Controller 2.4 ISP Edition』を発表する予定。また、米Sun MicrosystemsのSolarisや米IBMのOS/390、さらにIA-64への対応も視野に入れた開発を行なうとしている。
※1 ディレクトリ、シンボリックリンク、ファイルといったデータの集まりを記述した、ファイル管理の最小単位。