(株)ホライズン・デジタル・エンタープライズ(以下、HDE)は、ファイルサーバ管理ソフト『HDE File Server 2.5 Linux版』を12月13日より発売する。
![]() |
---|
『HDE File Server 2.5 Linux版』メニュー画面 |
『HDE File Server 2.5 Linux版』は、Sambaを利用したファイルサーバを管理するソフトで、製品自体にファイルサーバ機能が含まれているわけではない。ファイルサーバの構築や運用、管理だけでなく、全文検索機能や、インターネット経由でLAN内のファイルサーバにアクセスすることを可能にする“リモートファイルプロキシ”機能などが提供される。
ファイルサーバの管理機能には、セットアップを支援する“初期セットアップウィザード”や、ユーザーアカウントの一括登録/削除機能、ディスククォータ設定機能、DLTオートローダなどへのバックアップ機能のほかに、ファイルごとのサーバ占有率や拡張子ごとのサーバ占有率などの統計情報を表示する“ファイル統計レポート”機能などがある。
![]() |
---|
拡張子ごとの“ファイル統計レポート”。どの種類のファイルがどれだけの容量を占めているかが分かる |
ファイルの全文検索機能はNamazuを利用し、ファイルサーバに保存されているWordファイルやPDFファイル、HTMLファイルなどから抽出したインデックスファイルに対して、Webブラウザから全文検索を行なうことができる。HDEでテストしたところでは、1GB程度のデータから生成されるインデックスはおよそ1~2MB程度になるという。
![]() |
---|
ファイルの全文検索を行なったところ |
“リモートファイルプロキシ”機能は、DMZに“リモートファイルプロキシサーバ”(以下、RFP)を設置し、インターネット経由でファイルサーバへのアクセスを可能にするというもの。インターネットからRFPへのアクセスはSSLで行なわれ、RFPとLAN内のファイルサーバはSSHのセッションを利用する。クライアントは、Webブラウザを通じて、まずRFPでユーザー認証を行ない、“リモートファイルマネージャー”ページにアクセスすることで、LAN上のファイルサーバにあるファイルを操作することが可能になる。
![]() |
---|
“リモートファイルマネージャー”のページ |
対応しているディストリビューションは、Red Hat Linux 7.2/7.3/8/Advanced Server 2.1。価格は1ファイルサーバと1RFPライセンスで12万8000円。
