(株)ホライズン・デジタル・エンタープライズでは9月9日より、無償のLinux用GUIサーバ管理ツール「HDE-WUI 1.0β for Linux」のダウンロードサービスを開始した。
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「HDE-WUI 1.0β for Linux」のネットワークサービス設定画面 |
「HDE-WUI」は、サーバのすべての機能をWebブラウザから設定、操作することを可能とする管理ツール。「HDE-WUI」で可能な設定、操作は以下のとおり。
- ユーザー管理
- ホスト名の追加削除
- DHCP、IPアドレス配布設定
- CPU、メモリ、ディスク容量、負荷具合一覧
- 各種サーバ機能の稼働、停止、アクセスポリシーの変更
WWW、POP、SMTP、IMAP、DNS、TELNET、FTP、DHCP、Samba、Netatalk、Proxy - 任意のディレクトリ以下のデータバックアップ
- 各種ログファイルのブラウザーから閲覧
- メーリングリスト管理
- ホームページアクセス状況一覧
- 電子メールフィルタリング機能(SPAM対策)
これらの操作はすべてWebブラウザから可能であるため、対象のサーバを直接操作する必要は無く、Windowsマシン等からでもさまざまな設定が可能となる。
現在はβ版のため、対応ディストリビューションは「Red Hat Linux 5.2/6.0(英語版)」、「日本語redhat Linux 5.2」、「日本語redhat Linux 6.0 ServerEdition」のみとしているが、正式版では「TurboLinux4.X」、「Vine Linux1.X」にも対応する予定。
「HDE-WUI」の対応するソフトウェアは、以下のようなものになっている。
- OS: Redhat 5.2/6.0(英日両方)
- WWWサーバ: apache-1.3
- Mailサーバ: sendmail-8.9、popd、imapd-4.4
- FTPサーバ: wu-ftpd-2.4
- DNSサーバ: bind-8.1
- メーリングリスト: majordomo-1.9
- ファイル共有: samba-1.9、Netatalk-1.4
- DHCPサーバ: ISC-dhcpd-2.0
- アクセス制御: tcp_wrappers-7.6
- Proxyサーバソフト: squid-1.1
- IPアドレス変換機能: IPMasquerade
ダウンロードサイトでは、Webブラウザから実際の「HDE-WUI」の操作を体験できるデモンストーレションが用意されている。
10月上旬には正式版「HDE-WUI」(英語、日本語版)の開発を完了させ、インターネット経由で世界中に無償で配布するとしている。
なお、Linux magazine(アスキー)10月号でも当ソフトを取り上げ、詳しく紹介している。
