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プリンストンのデジギア道 第2回

エクスプレスキーとナビゲーションホイールと備えて大進化!

筆圧2048レベル対応のペンタブレット「Sirius W Tablet」

2012年05月25日 11時00分更新

文● 芳村篤志、写真●篠原孝志(パシャ)

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新モデルは使い勝手が格段に向上!

 今回リリースされた「PTB-S3BK」は、12年の始めにすでに発売されている「Sirius S Tablet(型番:PTB-S2S)」(以下、PTB-S2S)の上位ラインナップ。読み取り範囲は同じ203.2mm×127mmであるなど、製品サイズに大きな変更はなく、基本ベースは「PTB-S2S」と変わらない。大きく異なるのは「PTB-S2S」では単なるペンホルダーしか無かった本体天面の横側に、4つのエクスプレスキーと2つのナビゲーションホイールを搭載した点だ。

新たに搭載されたエクスプレスキーとナビゲーションホイール。ペン入力と組み合わせて利用することにより、快適にイラストを描ける

 エクスプレスキーは、アプリケーション上で使うショートカットを登録できるボタン。コピーやペースト、消しゴムツールへの切り替えなど、頻繁に利用する機能を設定しておけば、いちいちキーボードを操作する必要もなく、作業がスムーズに行なえる。また、ナビゲーションホイールは、画面ズームとスクロールが割り当てられており、こちらも描画作業を進めるうえで大いに役立つ。

 従来モデルだとこれらの操作は、タッチペンでメニューを操作したり、アイコンを選択したりして目的の機能を利用するか、あるいは左手でキーボードを操作しなければいけないなど、不便な点があった。本製品では、エクスプレスキーとナビゲーションホイールを装備することにより、主要な操作を1台で完結できるようになっている。

 ちなみに「左利きだから、ボタンが左側にあるのは使いにくいかも……」と思われた方もいるかもしれないが、そこは心配無用。従来モデルの「PTB-S2S」と同様に、左右反対に(ボタン類が向かって右側に)設置し、本体側面にあるUSBポートを切り替えれば、“左利き仕様”に簡単にチェンジできるのだ。

本体側面中央にあるスイッチで“右利き仕様”か“左利き仕様”を切り替えられる

“右利き仕様”か“左利き仕様”かは、ボタン付近にある2つの丸ランプのどちらかが点灯しているかで分かる

 一方で、気になるのがその描画表現力である。ペンタブの基本的な性能を示すスペックとして、非常に注目されるのが“筆圧レベル”。同社以外のモデルも含め、ペンタブレット全体を見渡してみると、入門機とみなされる性能・価格帯のモデルでは、筆圧感知レベルは1024段階が大多数。中・上級モデルとなると、ほとんどは2048段階がになるのだが、本製品の筆圧レベルは中・上級モデルと同等の2048レベル。1万円台半ばという価格を考えると、これはかなりのハイスペックぶりだと言えるだろう。

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