モバイルノートを使用している際に、困るのが内蔵ストレージの容量不足だ。特に最近ではSSDの搭載が主流であり、標準的な容量は128GBや256GB。ローカルへのデータ保存を中心に考えているなら意外にすぐなくなってしまうはずだ。
もちろん予算に余裕があるのなら、512GBや1TBのモデルを選択することも可能だ。ただ、価格はネックになる。例えば、最近販売が始まった「MacBook Air」を例にとると、13万4800円(税抜)の下位モデルのSSD容量は、標準128GB。最大で1.5TBの容量が選択できるが、1.5TBにスペックを変更すると、+13万2000円(税抜)。512GBでも+4万4000円(税抜)の価格アップとなる。ちょっと手が出しにくい金額だ。
そこで紹介したいのが、外付けSSDドライブという選択肢。Thunderbolt 3やUSB 3.1 Type-Cなどを使えば高速な転送が可能だし、HDDに比べて衝撃に強く、本体も軽量だ。価格的にも2万円を切る場合がある。ここではプリンストンが最近取り扱いを始めた、HPブランドのSSDを使って、その快適性を検証してみた。
製品ラインアップは、「EX920 M.2 NVMe」「P800 Thunderbolt3」シリーズといった高速なモデルから、2.5型のSATA3.0接続SSDまで多彩。本記事では、「P600 USB3.1 Gen2 Type-C(500GB)」と「P800 Thunderbolt 3 Type-C(512GB)」を試用する。
価格はいずれもオープンプライスとなるが、実売価格はP600 USB3.1 Gen2 Type-C(500GB)が1万8800円ほど、P800 Thunderbolt 3 Type-Cが3万8400円ほどとなっている。
製品名からもわかる通り、P600 USB3.1 Gen2 Type-Cが第2世代のUSB 3.1接続(最大10GbpsのSuperSpeed+対応)、P800 Thunderbolt 3 Type-CがThunderbolt 3に対応した外付けSSDだ。ドライブ側の端子形状はUSB Type-Cとなる。
P600 USB3.1 Gen2 Type-Cには、SSDを内蔵する本体と同一サイズのトレーが付属する。マグネットで簡単に着脱でき、ケーブルを収納して一緒に持ち運べる。標準ケーブルはUSB Type-C(SSD側)→Type-A(PC側)だが、Type-AをType-Cに変換するアダプターも同梱されるため、MacBook AirのようにUSB Type-C端子を採用したPCでも、従来からあるフルサイズのUSBのみの機種でも活用できる。
P800 Thunderbolt 3 Type-Cは、側面のスイッチをスライドするとケーブルが現れる仕様で、より利便性が高い。
両モデルとも金属製の筐体を採用しているため、堅牢性でも、質感でも満足できる。特にP800 Thunderbolt 3 Type-Cは、流れるようなパターンをプレス加工で刻み込んだようなデザインで、ポータブルSSDではちょっと見かけない佇まいのよさだ。

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