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プリンストンのデジギア道 第10回

ドリキャスが! メガドラが! フルHD画質で遊べちゃう!!

「デジ像HD-BOX版」でタブレットから超懐かしのゲーム機まで接続

2013年01月25日 11時00分更新

文● 真島 颯一郎

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アップスキャンコンバーターを利用してあらゆる機器を接続

 ここ数年、ディスプレーの低価格化が進み、フルHD対応のモデルでも、2~3万円程度で購入できる。解像度至上主義の小生にとっては喜ばしい状況ではあるが、それらのディスプレーには、思わぬ落とし穴がある。入力用のインターフェースだ。現在、小生が利用しているディスプレーは、HDMI、DVI-I、ミニD-Sub、コンポジットなど、インターフェースが充実しており、PCはもちろん、AV機器やゲームなどを切り替えながら使え、狭い仕事場では、じつに重宝している。

 ところが、最近のディスプレーではインターフェースの種類が少なく、解像度には満足できても、結局は買い替えがままならないのだ。そこで活用したいのがプリンストンテクノロジーのアップスキャンコンバーター「デジ像HD-BOX版(型番:PUC-HDBOX)」だ。アップスキャンコンバーターとは、本来、低解像度の映像を高解像度化して、液晶テレビや液晶ディスプレーに表示できる機器。VHSビデオデッキやDVDプレーヤーなどの映像を変換し、高解像度な映像を出力できるのが特徴で、デジタルリマスター版などが発売されていない作品や、アナログ放送時代に録画した番組などを高精細な映像で視聴できるスグレモノだ。

 そして、このデジ像HD-BOX版は、幅広くインターフェースをカバーしており、1台のディスプレーをマルチに使いたいという要求も満たしてくれるのだ。映像を高精細にでき、しかもさまざざまな機器に対応できる。まさに、小生にうってつけの製品なのだ。

「デジ像HD-BOX版」。接続した機器の映像を720pか1080pで出力できる

「デジ像HD-BOX版 PUC-HDBOX」シリーズのおもな仕様
出力 HDMI
入力 HDMI×2(フロント/リア各1基)、コンポジット端子、S端子、ミニD-Sub(15ピン)、3.5mmステレオミニジャック
サイズ 幅147×奥行き89×高さ35mm(横置き、コネクターなどの突起物除く)
重量 約176g
リモコン 赤外線方式
直販価格 1万6800円

 さて、まずは入力端子をチェック。コンポジット端子やS端子、に加えてアナログRGB、いわゆるミニD-Sub(15ピン)端子を装備。加えて、HDMI入力端子を2系統備えている。HDMI入力の1系統は、本体フロント面に配置されており、ノートパソコンやタブレット端末、スマートフォンなども手軽に接続が可能。それらの機器に保存してある映像や写真をリビングの大画面テレビで試聴するのもカンタンというわけだ。スマートフォンで咄嗟に撮影した決定的瞬間を披露したり、ネットで見つけたオモシロ動画を家族で楽しんだり、モバイル端末を使った上映会なども楽しめる。

フロント面の左端に、入力用のHDMI端子を配置。接続する機器を手軽に抜き挿しできて便利

 本体の上部に配置された操作ボタンは、電源ボタン、ボリュームの上下ボタンのほか、「入力切替」ボタンと「解像度」ボタンを用意。入力切替ボタンは、文字どおり映像を出力する機器を切り替えられるボタン。HDMI端子(リア)、HDMI端子(フロント)、ミニD-Sub(15ピン)端子、コンポジット、S端子と順番に切り替わる。一方の解像度ボタンは、ディスプレーに出力する映像の解像度を変更するボタン。ボタンを押すごとに、720pと1080pが切り替わる。

本体上部にはインジケータを装備。接続している機器が一目瞭然だ

 なお、本製品にはリモコンも付属されていいる。入力切替ボタン、解像度ボタンなど、本体に備えているボタンのほかに「アスペクト比」ボタンも装備。16:9、4:3、ノーマル(画面全体に表示)の3段階で調整可能だ。また、リモコン下部には、現在の映像出力状態を表示する「情報」ボタン、音量を無音にできる「消音」ボタンも備えており、スムーズに設定を変更できる(HDMIで入力された映像・音声信号はコンバートされることなく、そのまま出力するため、解像度および音量などは本製品では変更できない)。

赤外線通信方式のリモコンを付属。入力切り替えなどが独立したボタンで配置され、一発切り替えが可能。素早く切り替えられるのが便利だ

 さて、機能を確認したところで、こんどは実際に機器を接続し、デジ像HD-BOX版の実力を試してみよう。

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