日本の道路事情にフィットした軽自動車
軽を作って60年の三菱自動車から新たな提案「eKクロス」
現在日本では年間約500万台の新車登録があるという。そのうち、軽自動車が占める割合は約4割と言われている。軽自動車は日本独自の規格であり、輸出されることはほとんどない日本専売車。それゆえわれわれのライフスタイルや日本の道路にピッタリの車ができる。価格や税制面での優遇処置も手伝って台数が出るのも納得だ。
その軽自動車市場に注目の新車種が登場した。三菱自動車のeKカスタムの後継車種「eKクロス」だ。他社とは異なる、つまり「三菱らしさ」に溢れるこのモデルを早速チェックしてみた。
ここで紹介するeKクロス、そしてベーシックモデルにあたるeKワゴンは、三菱自動車と日産自動車の合弁会社NMKVが企画・開発マネジメントして誕生した、いわば両社のエンジニアが協働して作られた車種だ。「約60年にわたる軽自動車づくりのノウハウ」を持つ三菱自動車と「先進技術」の日産自動車の「よいとこどり」だ。同時期に日産自動車からデイズ・シリーズが登場したが、この2車種はいわば兄弟みたいなものといえる。実際にeKワゴンとデイズのベーシックグレードは、メーカーこそ違えど誤解を恐れずに言えば「バリエーション違い」といえる。
フロントマスクは「デリカD:5」の
ダイナミックシールドを採用!
しかし、上級モデルとなるとそうはいかない。日産側の「デイズ・ハイウェイスター」とは異なる魅力、三菱らしい車種にとして世に送り出す必要がある。そこで三菱側は「アウトドアの三菱らしさ」を全面に押し出し「より車でアクティブな生活を」というメッセージを込めたeKクロスを世に送り出した。
フロントマスクは「デリカD:5」で話題を集めた「ダイナミックシールド」に、SUV感を演出するフロントバンパーのデザインによって、アウトドア感と、令和時代の三菱車であることをアピールする。ダイナミックシールドは今後同社の新型車に組み込まれていくことだろう。
ちなみに賛否両論のあるダイナミックシールドであるが、単なるデザイン上の理由ではなく機能面からも考えられたものだ。夜の運転中もしくは歩行中、誰もが一度や二度、軽ワゴンやSUV、そしてミニバンのヘッドライトが放つ光に眩しさを覚えたことがあるだろう。その要因はこれら車種に共通するヘッドライト位置の高さだ。これに対し三菱は、最上段にポジションランプを配置し歩行者からの視認性を確保しつつ、下段に縦3連ヘッドランプを配置。さらにハイビームを最下段として対向車や歩行者に対しての眩惑防止に努めた。こういった考え方のデザインは他に例はないのではないだろうか。
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