シートがノーマルモデルとの最大の違い
ノーマルとSとの最大の違いはシート。ノーマルとSはサベルト製のフルバケットシートなのですが、GTでは本皮製のセミバケットへと変更されています。ちなみにヒーターとリクライニング機能のほか、高さ調整ができるのもGTのみ。フルバケ搭載の2グレードは、シートの高さ調整をする際は、一度シートを取り外して、4本のボルトを付け替えなければならないのです。その代わり1脚あたり10kg、2脚で20kgの軽量化を達成している、というわけです。この辺はポルシェよりもストイック!
セミバケットだからサポート性が低くなるのかというと、確かにお尻のあたりのサポートは若干低下している印象。ですがシートベルトはフルバケよりは装着しやすく、またサイドサポートが低くなっているので乗降性はアップ。普段使いとしては、こちらの方が実用的です。ちなみに、フルバケだからといって快適性が下がることはなく、また腰が痛くなるということは断じてないことを改めてご報告しておきます。
そんなシートを着物姿で座ってもらいました。「帯が崩れちゃう」というわけで、背もたれの感覚はよくわからない様子。でも、浴衣でクルマに座ると、こんな感じなのですね。このままではシートの感じはもちろんのこと、運転もできないので、私服に着替えて運転席へ。
「シートは堅めでホールド感がイイですね。素材やデザインに高級感があっていいと思います。高さ調整やリクライニングは手動で、リクライニング側のつまみの位置がわかりづらいというか、手が入りづらいかな」と唯さん。そう頻繁に触るものでもないので、多少の不便さは我慢してもらいましょう。オシャレには多少の我慢が必要です。
ついでにコクピットの様子もチェックしましょう。ドアの開口部は比較的大きく開くので、乗降はラクです。ただし2ドア車なのでドアは長く、近くに障害物があった場合はその限りではありません。内張りには小さなフランスの国旗のモチーフが。「このあたりのセンスがオシャレですね」といいように、唯さんのガールズハートをキャッチした模様。
スイッチが少なくスッキリとしたステアリング
ステアリングホイールはシットリとしたレザーで手触り良好。パドルシフトは欧州車ではよく見かけるステアリングコラム側から伸びています。エンターテイメント系のリモコンスイッチがステアリングホイールではなく、コラム側から伸びているのも欧州車らしいところだったりします。ステアリングホイール側のリモコンボタンは、クルコン系のみ。スポーツモードの切り替えボタンが用意されています。スポーツモードへの切り替えが手元でできるのは便利です。
一方、クルコンは前走車追従(ACC)や車線監視といったイマドキ機能へのアップデートは見送られたのは、残念といえば残念。不思議なのが、クルコンの設定ボタンがステアリングホイールにはなく、パーキングブレーキの近くにあるところ。「なぜココにあるんですかね?」と唯さん。私もわかりません。とりあえず、最初「どこにあるんだ?」と運転中、色々と探しまくりました。
メーターがディスプレイなのは変更ナシ。ユニークなのは指針式時計の表示があるところ。高級車は何故か指針式時計がダッシュボードに取り付けられているのですが、それに倣ったのでしょうか。スポーツモードにするとアニメーションをともなってメーター表示が変わり、時計表示だったところには出力計が表示されます。ちなみに試乗中300HPを表示することはありませんでした……。
また特徴的なフローティング式のセンターコンソールも変わりありません。カーボン調のパネルとレザーの質感が実にイイ感じです。「カッコイイですね。それにセンスもイイ。シフトセレクターがボタン式なのは、慣れるまではちょっと戸惑うかもですけれど、シンプルでいいと思います」とにっこり。窓の開閉はその下、そしてイグニッションとパーキングブレーキ、クルーズコントロール設定ボタンと並びます。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第668回
自動車
「NSXでキャンプ」は実在した!? テールゲートに荷物を詰め込むスーパーカー・アウトドアの衝撃 - 第667回
自動車
さよならMAZDA2。消えゆくマツダの看板小型車は「今こそ買うべき最強のホットハッチ」だった - 第666回
自動車
国産ミニバンに飽きたらコレ! クセ強なフランス車「ベルランゴ」は長距離ドライブの最高の相棒だった - 第665回
自動車
【独御三家SUV対決】新型アウディ「Q3」登場! BMW「X1」、ベンツ「GLA」と比較してわかった真の買いモデル - 第664回
自動車
日産「セレナ」は上位グレード限定の“特権”に注意! 2026年最新版の進化ポイントを解説 - 第663回
自動車
「こんな小せぇJeepがあるか!」本国アメリカ人も驚く極小ハイブリッドSUVが日本上陸 - 第662回
自動車
見た目は同じでも中身は別次元。ダイハツ「eアトレー」が最強の“はたらくクルマ”である4つの理由 - 第661回
自動車
【実走テスト】ツルツル路面でも驚きのグリップ! 氷上性能に特化したダンロップ「ICE PRO」がもたらす究極の安心感 - 第660回
自動車
【鼻血レベルの完成度】GRヤリスが「26式」へ進化! ステアリングとタイヤだけのためにここまでやる!? - 第659回
自動車
排気量アップでプラス38万円はバグ!? トヨタの良心「カローラクロス GR SPORT」がコスパ最強な理由



















