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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第249回

300馬力になってもアルピーヌ「A110 GT」のオシャレさと快適さはそのまま!

2022年08月27日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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大型のスマホも入るスマホトレイ

USB端子の上にETCカードリーダーを配置

シートのサポートが高いため、手を入れるスペースはあまりない

スマホトレイ

スマホを置いたところ(端末はiPhone XS Max)

ケーブルをつなげるとシフトセレクターボタンの上を通ることになる

 2階建てのセンターコンソールの下段にはUSB端子を用意。MC前はSDカードスロットがあったのですが、その場所はETCカードリーダーに変わっていました。スマートフォンはケーブルを接続した後、上段のカーボン製トレイに置くことになります。ですが、そうするとケーブルがシフトセレクターボタンの上を通過したりで、ちょっとかっこ悪かったり。ここは充電をしない、というのがオシャレなのかなと。ちなみにiPhoneのPro MAX系のような大型端末も余裕で入ります。ただし、スマホを下段に置こうとすると、シートのサイドサポート部との兼ね合いによって、かなりアクセスが悪かったりします。まぁ、オシャレには我慢が必要ですので。

エアコンおよびハザード等のボタン類の間にエアコン送風ダクトを配置する

 ハザードボタンを中央に、TCSオフやアイドリングストップ解除、キーロックといったボタン類を配置。エアコンダクトを挟んで、エアコン設定スイッチが並びます。最近、タッチパネルでエアコン操作をする車種が増えていますが、こうしたボタン式の方が簡単に調整できるので好印象。「基本的にシンプルでわかりやすいのがいいですね」という唯さん。

 そして「中央のエアコン送風口って、風の向きが変えられないんですね。あと、左右独立で調整できないんですね」ということに気づかれてしまいました。女性は冷風が直接当たることを好まないですからね。ここもオシャレに我慢は必要ということで。

ドリンクホルダーらしきものは、シートの間後方に配置

 さらに唯さんは重大な事に気づいてしまったのです。「このクルマ、ドリンクホルダーはないんですか?」と。あるにはあります。それはセンターコンソールの後方、運転席と助手席の間の背もたれ付近。ですが、これは小物入れも兼ねていて、ドリンクホルダーというにはサポートが弱い感じ。何よりペットボトル1個ぶんしか入りません。「なんかHondaのS660みたいですね。あちらは軽自動車ですけれど」。やっぱりオシャレには我慢が必要なんですよ。

ダッシュボードに取り付けられたフォーカルのツイーター

ドアパネルに取り付けられたミッドレンジユニット

助手席の後ろに配置した20cmサブウーファー

 GTグレードのもう1つの快適装備が、助手席後部に配置された20cm口径のサブウーファー。アルピーヌにはフランスのハイエンドオーディオブランド「フォーカル」のカーオーディオを採用しています。その中でも振動板の素材にフランス産の麻を用いたFLAXシリーズが用いられています。このFLAXシリーズのもう1つの美質は、ツイーター・ミッドレンジ・ウーファーがすべて同じ振動板素材というところ。これによって音のつながりがシームレスになるというわけです。「確かに言われてみるとイイ音かも」というわけで、いい音を聴きながらドライブが楽しめるというわけです。あからさまに鳴っているという感じはせず、でありながら十分に効いているいるという、実に見事なバランスでした。

ディスプレイ

Apple CarPlayに対応する

マップ画面。ナビはApple CarPlayを利用する

バックモニター。よく見るとトリコロールで表示されている

ナビ中の様子

 センターディスプレイのサイズはそのままですが、システムは大幅に変更。ルノー系と同じものが搭載されており、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応するようになりました。今までナビは独自のアプリをインストールしていたので、利便性や汎用性は大きく高まりました。バックモニターはそれまでメーターパネル内に表示されていたのですが、センターコンソール側で表示されるようになりました。

シート後ろに荷物を置くこともできなくはない

 後述しますが、ミッドシップゆえに荷室の容積が少ないアルピーヌA110。残されたスペースはシートの後ろとなります。体格によってになりますが、ブリーフケースを置くことも可能です。ですが、おそらくは多くの方は傘を置くのではないでしょうか。シートの裏側は樹脂ですので、濡れた傘を置いても気兼ねは少ないです。

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