5Gの料金体系も再検討か
NTTドコモの太口努5G事業推進室長は「5Gへの設備投資額は、現状行っている設備投資の水準を維持していくことなる。今はLTEに設備投資しているが、これから5Gへの比率が上がっていくことになる」という。
NTTドコモでは年間5000億円近い設備投資をしているが、将来的にも年間で同規模の設備投資を5Gにしていくことになるようだ。4割の値下げとなれば、設備投資へのインパクトも大きそうだ。
ただ、NTTドコモとしては5G開始にあたって料金プランを値上げする方向を模索していた節がある。
「今回の4割値下げ発言は、我々としても深刻に受け止めている。事業へのインパクトは大きくなるかも知れない。5Gでは大容量になるし、このままでの料金体系は難しくなる。大容量の良さを感じてもらう料金体系を考えないといけない」(太口氏)
同社の吉澤和弘社長も語っていたが、5Gの通信料金は「現状維持」か「やや値上げ」方向で検討を進めていたようだ。しかし菅官房長官が「4割値下げ」と発言したことで、5Gの料金体系についても再検討せざるをえない可能性が出てきた。
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