個人事業主にとっては毎年恒例の確定申告シーズンが到来した。何回経験している人でも、年に一度しかないだけに、忘れていたり勘違いしていることも意外と多いもの。そこで税理士の宮原先生を講師に招き、編集部周辺にいたフリーランスの皆さんを生徒役に、確定申告の正しい知識とノウハウを身に付けるための会議を開催することにした。現在フリーランスの人たちはもちろん、これから独立起業したいと考えている人たちにとっても、有益な情報を提供したいと考えている。
第1回目となる今回は「確定申告」の基礎知識を確認していく。源泉徴収の仕組みや還付金、所得税額の計算方法などを紹介しよう(全4回)。
確定申告に向け意気込む参加メンバーを紹介
四日市 今日は「はじめての確定申告」というテーマで皆さんに集まってもらいました。まずは宮原先生からひと言お願いします。
宮原 初めまして。東京・三鷹で税理士をしている宮原です。今日はおもに白(白色申告の略)の人たちが集まっていると聞いてますが、わからないことはなんでも聞いてください。さっそくですが、みなさんはどれくらい確定申告をされているんですか?
カリーさん 俺はいま7年目だけど、青(青色申告の略)にしてからは3年くらいかな。
ハッチ え? 青なんですか。いいなあ。ボクも青にしたくて開業届を出しておいたんですが、書類に不備があったらしく受け付けてもらえてなかったという苦い思い出が……。そのままずるずると白でやってます。今年で4年目です。
カリーさん 青とはいっても65万円じゃなくて10万円控除のほうだけどね。青のほうが得だって聞いたから張り切って届け出をしたんだけど、複式簿記とかわからないことがいっぱいで……。結局、毎年10万円控除でなんとか乗り切ってる感じかな。
四日市 私は去年初めて白で確定申告をしました。住民票が地元にあるので、地元の税務署に届け出ました。今年も白です。
腰 ボクは今回がまったくの初めてです。白と青ってよく聞くんですが、どっちがいいとかあるんですか?
宮原 青色申告のほうが控除や経費計上でメリットが多いです。ただし、それなりの準備も必要となります。何も準備していないのであれば、白色申告をすることになりますね。
四日市 麻紗美ちゃんは?
谷 私は去年まで2年間白でやっていたんですけど、今年は親の扶養に入っています。事務所も変わってお給料の体系も違うし、じつはどうすればいいのかよくわからないんです。
宮原 給料というカタチでもらっているのであれば、ほとんどの方は確定申告の必要はないですね。
谷 そうなんですか。え、もしかして私はこの会議、早退したほうがいいですか?
カリーさん いやいや。女の子にはいてもらわないと困るよ!
四日市 せっかくなんで最後までいてください。ここで聞いたことがこの先役に立つこともあるかもしれないし。
谷 わかりました! メロンパンを食べながら聞いていますね。
白色申告と青色申告の違い
確定申告には2つの方法がある。白色申告と青色申告だ。さらに青色申告の中に2種類あるので、全部で3通りのやり方が存在する。白色と青色の違いとしては「特別控除」の有無がある。控除があったほうが税金が安くなるので、お得だ。青色申告なら最大で「65万円」の特別控除を受けることができるが、白色申告には特別控除はない。少しでも節税したいと思っているなら青色申告のほうがおすすめだ。
ただし、青色申告をするには、事前に税務署への届け出が必要となる。確定申告の時期になっていきなり「今年は青色」といったことはできない。また、65万円控除には「複式簿記による帳簿付け」と「賃借対照表の作成」、「期限内の申告」が義務付けられていて、それなりの知識は必要となる。

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