レッドハット(株)は、『Red Hat Linux 7.2』に『HancomOffice 2.0J』をバンドルしたパッケージ『Do Office2』を3月1日に発売すると発表した。
『Do Office2』 |
『Do Office』は、Linuxディストリビューションと『HancomOffice』をバンドルした製品。以前のバージョンでは『Vine Linux 2.1CR』と『HancomOffice 1.2 Japanese for Intel』で構成されていたが、今回のバージョンでは、ベースとなるディストリビューションが『Red Hat Linux 7.2』になり、3月中に発売予定の『HancomOffice 2.0J』と組み合わせたものとなる。
韓国HancomLinuxは、先月末に行なわれた『LinuxWorld Conference & EXPO/New York 2002』で、英語版『HancomOffice 2.0』を発表している。同社の広報担当者によると、『HancomOffice 2.0J』は、Qtベースの『HancomWord 6.0』ではなくWineベースの『HancomWord 5.5』が搭載されるほか、データベース連携ツールなどが省かれたパッケージになる予定だという。『HancomOffice 2.0J』のパッケージ内容と主な特徴は以下のとおり。
- 『HancomWord 5.5』
- リョービフォント、『VJE-Delta Ver.3.0』をバンドルした日本語環境
- Word、一太郎ファイルのインポート/エクスポートなどの互換機能を強化
- 『HancomSheet 2.0』
- マクロ機能を搭載
- 描画機能、イメージ挿入機能を搭載
- 『HancomPresenter 2.0』
- 画像やサウンドをプレゼンテーションに挿入する機能を搭載
- ファイル作成後のスライド単位での移動やコピーに対応
- スライド中にURLやプログラムへのリンクを設定する機能を追加
- 『HancomPainter 2.0』
- 複数の文書に同じ作業を繰り返して行なうことができる「アクション」機能を追加
レッドハット(株)広報担当者によると、『Do Office2』にバンドルされる『HancomOffice 2.0J』では、『Red Hat Linux 7.2』への最適化として、アンチエイリアスフォントへの対応などがなされるという。
『Do Office2』の動作環境は以下のとおり。
- CPU……Pentium II以上推奨
- メモリ……64MB以上
- HDD……1.2GB以上の空き容量
価格は通常版が2万4800円、アカデミック版が1万9800円。全国のソフトウェア量販店およびレッドハット(株)のパートナー各社から販売される。