すでに本誌でもお伝えしたとおり、韓国HancomLinuxはLinuxWorld Conference & EXPO San Franciscoで『Enbeded HancomOffice』および『HancomOffice 2.0』を公開した。9月4日には、同社CEOのPark,Sanghyun氏とCOOのKevin S.Kang氏が来日して記者会見を行ない、『HancomOffice 2.0』の概要と同社の世界戦略について説明。さらにハンコムリナックス(株)開発部の任昇均氏による『HancomOffice 2.0 Preview』のデモンストレーションが行なわれた。
編集部では『HancomOffice 2.0 Preview』英語版を入手することができたので、まずはその試用レポートからお届けする。
『HancomOffice 2.0 Preview』
今回入手した『HancomOffice 2.0 Preview』に含まれるソフトウェアは以下のとおり。
- ワードプロセッサ「HancomWord 6.0 Preview」
- 表計算ツール「HancomSheet 2.0 Preview」
- プレゼンテーションツール「HancomPresenter 2.0 Preview」
- 描画ツール「HancomPainter 2.0 Preview」
- データベース管理「HancomEasyDB 2.0 Preview」
- ダイアグラム/フローチャート「HancomEnvision 2.0 Preview」
- アプリケーションランチャ「HancomShell 2.0 Preview」
製品版ではさらに、HTMLエディタ「HancomWebBuilder 2.0」、メーラ/カレンダー/アドレス帳統合ソフトウェア「HancomQuicksilver 2.0」、新しい「HancomKDE」が含まれる予定だ。『HancomOffice 2.0』に含まれている製品のうち、「HancomEasyDB」、「HancomEnvision」、「HancomWebBuilder」、「HancomQuicksilver」は、韓国HancomLinuxが提携している米theKonpany.comの製品。
韓国HancomLinuxの広報資料によると、製品版の動作環境は以下のようになる。
- CPU……Pentium以上(500MHz以上推奨)
- メモリ……64MB以上
- HDD……350MB以上
- カーネル2.2以上のRed Hat Linux互換のLinuxシステム
- RPM 3.0以上
- KDE
製品の発売日、価格は未定。なお、『HancomOffice 1.5J』を購入したユーザーには、『HancomOffice 2.0』への無償アップデートサービスが提供される予定だ。
次に、それぞれのアプリケーションについて見てゆくことにする。
