韓国HancomLinuxは、同社のPDA向けオフィススィート『HancomMobileOffice』が、シャープ(株)が米国で発売しているPDA『Zaurus SL-5500』の標準オフィススィートとして採用されたことを発表した。
『Zaurus SL-5500』で動作する『HancomMobileSheet』。 |
『Zaurus SL-5500』は、米国ではすでに4月上旬から販売されている製品。小型のQWERTYキーボードが搭載されており、メールの作成などのテキスト入力が容易に行なえることを特徴としている。主な仕様は以下のとおり。
- CPU……StrongARM SA-1110-206MHz
- メモリ……64MB SDRAM+16MB FLASH ROM
- ディスプレイ……3.5インチTFT液晶、65536色
- 入出力ポート……シリアル/USB×1(ドッキングステーション経由)、IrDA
- カードスロット……コンパクトフラッシュ×1、SDカード×1
- OS……Embedix
『Zaurus SL-5500』の価格は、米Sharp Electronicsのショッピングサイトでは499.99ドル(購入は米国内のみで可能)。今後はヨーロッパなどでの販売も行なわれる予定だ。
『HancomMobileOffice』は、ワープロソフト『HancomMobileWord』、表計算ソフト『HancomMobileSheet』、プレゼンテーションソフト『HancomMobilePresenter』で構成される。いずれもMicrosoft Officeシリーズのファイル形式をサポートしている。
Zaurusの旧モデル『Zaurus SL-5000D』ユーザー向けには、『HancomMobileOffice』のWebサイトから30日限定の無償ダウンロード版が提供されている。近くダウンロード販売を開始する予定だが、現在のところ価格は未定だ。
ハンコムリナックス(株)広報担当者によると、日本国内についても、同様の製品(Linux版Zaurus)販売計画があるといい、年内をめどにシャープ(株)と協議しながら実現させたいとのことであった。一方、シャープ(株)の広報に問い合わせたところ、Linux版Zaurusを日本国内で販売する予定は今のところなく、当面は独自OSの製品を提供するとしている。