ハンコムリナックス(株)は、Linux用オフィススィート『Hancom Linux Office 2.0J』を発売した。
『hancom Linux Office 2.0J』は、
- HancomWord 5.5
- HancomSheet 2.0
- HancomPresenter 2.0
- HancomPainter 2.0
- VJE-Delta ver.3.0 for Linux/BSD
- 研究社『新英和中辞典』第6版
に加え、ダイナフォント15書体、リョービフォント2書体をバンドルしている。昨年の発表とは異なり、データベースのフロントエンドやHTMLエディタなどはバンドルされていない。
動作環境は以下のとおり。
- CPU……Pentium以上(Pentium II以上推奨)
- HDD……400MB以上
- メモリ……64MB以上
- 動作確認済みディストリビューション……Red Hat Linux 6.2/7.0/7.1/7.2、LASER5 Linux 7.1/7.2、Turbolinux 7.0、Vine Linux 2.1/2.1.5、Kondara MNU/Linux 2.0、Holon Linux 3.0、MIRACLE LINUX 2.0
上記動作確認済みディストリビューション以外でも、カーネル 2.2/2.4を搭載したディストリビューションであれば動くものが多いようだ。本誌では、同製品のゴールドマスター版をCaldera OpenLinux Workstation 3.1.1にインストールしてみたが、特に問題なく動作した。
製品の価格は1万5800円。なお、ハンコムリナックス(株)のオンラインショップでは、4月26日まで発売記念特別キャンペーン価格の1万3800円で販売している。
HancomWord 5.5
HancomWord 5.5は、これまでのHancomWord 5.2と比べて、HTMLファイルのインポート、エクスポート機能の強化などがなされているという。また、これまで実現されていなかった『ATOK X』による日本語入力にも対応したという。また、複数ページを同時に1つのウィンドウでプレビュー表示することなどが可能になった。
HancomWord 5.5の画面。フォントがリョービフォントに変更されている。 |
HancomSheet 2.0
HancomSheet 2.0では、HTML形式での保存に対応したほか、イメージ挿入や描画機能の追加、マクロ機能が搭載された。
HancomSheet 2.0。シートにイメージを挿入したり、独自のマクロを利用できるようになった。 |
HancomPresenter 2.0
HancomPresenter 2.0では、新たにアニメーション機能やマルチメディア挿入機能などを追加した。また、HTML形式での保存にも対応している。
HancomPresenter 2.0。PowerPointファイルを扱う際に、「ファイル」メニューの「ファイルのインポート」でなく、通常の「開く」から扱えるようになっている。 |
HancomPainter 2.0
HancomPainter 2.0は、ユーザーインターフェイスを変更し、ツール類をそれぞれ別ウィンドウに表示するパレットに分割している。また、画面キャプチャ機能や、これまでに行なった操作を記録し、ほかのファイルにも同じ操作を行なうことができる「アクションパレット機能」が追加されている
HancomPainter 2.0。これまでツール類は1つのウィンドウにまとめられていたが、新バージョンではそれぞれ別のウィンドウが立ち上がるようになっている。 |
日刊アスキー Linuxでは、『Hancom Linux Office 2.0』の詳細について、後日あらためてお伝えする予定だ。