基本はネコ目線でジワリ
マクロ撮影距離(だいたい2~30cm以下)に近寄らせてくれる猫を見つけたら、カメラを近付けてアップで撮らせてもらおう。マクロ撮影だから見えるディテールってけっこう面白い。
コツは上からではなく、猫目線(できれば猫目線より下から)でカメラを近付けること。上から近付くと相手が警戒するし――そりゃあ、上空から得体の知れない機械が近付いてきたらイヤですもの――、いざ撮影してもカメラや自分の影が落ちやすい(関連記事)。
よって、低い位置から少しずつ近寄る。被写体との距離が短くなればなるほどピントの合う範囲が狭くなるので、ピント合わせは慎重に行なう。そして猫が静止した瞬間に撮る。うまく止まっててくれないとブレやすいから。
“ギリギリ写真”で新しい発見を
限界まで近寄った“ギリギリ写真”は普段は気付かないいろんなところが見えて面白い。でも私のようにひっかかれないように。
最後におまけ。魚眼レンズで撮った顔だ。レンズ前数mmって距離で顔のアップを。思い切りコミカルになります。
筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。
*次回は8月14日掲載予定

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