
薄い日差しを浴びて輪郭が光ってる黒猫。ちょろっと赤い舌が出てるのが可愛い(2007年2月撮影 ニコン『D40』)
失敗しやすい、黒猫、白猫の撮影
『黒猫・白猫』といえばサラエボ出身の映画監督エミール・クストリッツァの名作を思い出すのだが、今回はそれとはまったく関係ない、黒猫や白猫を撮る話。
最近のデジカメはよくできているので、たいていのシーンは特に難しい工夫をしなくてもちゃんと撮れる。ただ、黒猫や白猫をアップで撮るときは難しい。なぜなら、黒猫は黒くて、白猫は白いからだ。
たいていのカメラは写る範囲の全体を見て、どのくらいの明るさで撮るか(露出)を決定する。暗い場所なら「できるだけ明るく撮ろう」と自動で補正してくれるのだ。
しかし、黒猫をアップで撮る場合には注意が必要だ。黒猫が黒いがゆえに「ここは暗いから明るく撮らねば」と無理に明るくしてしまうのだ。明るく撮るためにシャッタースピードが落ちれば、そのぶんだけブレやすくなるし、不自然にテカテカ光った写真が撮れてしまう場合もある。
そういうときはどうすればいいか。カメラの露出補正を使うのだ。
(次ページに続く)

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